家族全員が大手3キャリアで契約している場合ってスマホ代もかなり高いですよね。
確かに全員キャリアがバラバラだったり、パケットのシェアを利用していなければ家族4人で毎月3万円くらいは掛かります。
家族全員で格安SIMにするならどこがオススメなのです?
格安SIMで家族向けの機能が充実しているのがmineoとIIJmio(みおふぉん)です。
IIJmioは家族間通話が大幅割引+パケットのファミリーシェアが可能です。
家族で利用する時のIIJmio(みおふぉん)の条件
IIJmio(みおふぉん)は1契約で音声通話であれば5回線まで利用可能です。
例えば3人家族の場合、父が契約し、その契約の中で母と子ども分の回線を利用する形になります。
後述するファミリーシェアプランや家族間無料通話やファミリー通話割引は”1契約複数回線”で利用できる機能なので、IIJmio
で家族利用する場合は”1契約複数回線”が前提になります。
1契約複数回線の注意点
1契約内で複数回線利用する場合には注意点があります。
電話番号を引き継いで格安SIMに乗り換える場合、旧携帯電話会社での名義と乗り換え先のIIJmioでの名義が同じである必要があります。
また家族全員が1契約=1名義で契約する為、乗り換え前の携帯電話会社で乗り換え後のIIJmioの名義と同じ名義に変更する必要があります。
例えばIIJmioが夫名義で複数回線を利用する場合、妻がauからIIJmioにMNP(電話番号引継ぎ)乗り換えする前にauで夫名義に変更する必要があります。
これが結構な手間となります。
IIJmioはドコモプランとauプランが混在していてもOK
IIJmioにはドコモ回線のプランとau回線のプランがあります。
乗り換え前のキャリアやSIMロックなどの関係で家族内でドコモ回線プランと使う人とau回線プランを使う人が混在していても1契約複数回線での利用が可能です。
例えば、
夫:ドコモ⇒IIJmio(ドコモプラン)
妻:au⇒IIJmio(auプラン)
でも1契約複数回線でパケットのシェアなどが可能です。
【IIJmioの家族利用メリット】家族間通話が安い
IIJmioの家族利用時のメリットは家族間の通話に大幅な割引がされることです。
JJImioでは「みおふぉんダイヤル」と呼ばれるIP電話機能が利用できますが、みおふぉんダイヤル同士で通話すると、通常20円/30秒かかる通話料金が半額の10円/30秒で利用可能になります。
また”1契約複数回線”で利用している家族同士の通話の場合は「ファミリー通話割引」で20%の割引が自動適応されるので、みおふぉんダイヤルで家族間通話をすると通話料金が合計60%カットで利用可能です。
【IIJmioの家族利用メリット】かけ放題オプション利用で家族間無料通話が可能
IIJmioには「3分かけ放題」と「10分かけ放題」の2種類の通話定額オプションに加入する事が出来ます。
多くの格安SIMにある定番の「●分かけ放題オプション」なのですが、IIJmioの場合には+αがあります。
この2種類の通話定額無料オプションは、”1契約複数回線”の家族間の場合には約3倍の時間までかけ放題になります。
通話定額オプション | 誰とでも | 家族間の場合 |
3分かけ放題 | 3分まで無料 超過分は10円/30秒 |
10分まで無料 超過分は8円/30秒 |
10分かけ放題 | 10分まで無料 超過分は10円/30秒 |
30分まで無料 超過分は8円/30秒 |
そもそも家族間通話ってLINE通話で充分かも
そもそもの話ですが、最近ではLINEやSkypeなどパケットで通話できるサービスが主流なので家族間の通話はLINE通話で済ませる家庭がほとんどかもしれません。
【IIJmioの家族利用メリット】ファミリーシェアプランでお得に
ドコモなどでお馴染みのパケットの家族シェア機能ですが、IIJmioでも可能です。
IIJmioでは1契約複数回線内で「ファミリーシェアプラン」で10GBを分け合って使う事が出来ます。
これは”1契約複数回線”内にAプランとDプランが混在していてもパケットの共有が可能です。
ファミリーシェアプラン時の注意点
これはドコモのシェアパックなどでも同じことが言えますが、家族のうちの1人が一気に10GBを使ってしまった場合、家族全員のパケットが無くなり全員が低速制限になってしまう”連帯責任”というリスクのある機能でもあります。
IIJmioでもドコモと同じように1人のパケット利用上限を設定できないので特に子どもが動画やゲームで使い過ぎなどに注意する必要があって結構面倒です。
この点ではmineoは家族間で余ったパケットをプレゼントし合う「パケットギフト」という機能があるので”連帯責任”のリスクが無いのでオススメです。
参考:家族で格安SIM利用ならどこ? IIJmioやmineoが選ばれている理由と注意点
IIJmioのファミリーシェアプラン料金シミュレート
IIJmioのファミリープランで家族でパケットをシェアする事でどれくらい節約可能なのかを調べていきます。
例として家族4人(夫妻子子)の月額料金をファミリープランの有無でシミュレート比較していきます。
ファミリープラン利用時の家族4人の月額料金
【条件】
- 全員「音声通話プラン」+「3分かけ放題オプション」加入:家族以外は10分まで通話無料+家族間は30分まで通話無料
- パケットは家族で月合計10GBをシェアする「ファミリーシェアプラン10GB」を利用
【料金内訳】
- 「ファミリーシェアプラン10GB」:3,260円/月
- 音声通話付きSIM手数料:700円/月×3人
- 4人目以降のSIMカード利用料:400円/月×1人
- 全員に「通話10分までかけ放題」+「家族間30分かけ放題」オプション加入:600円×4人
ファミリープラン利用時は家族4人の月額合計8,160円
流石格安SIMで家族4人で3分かけ放題オプション込みで8,000円台で利用可能です。
ファミリープラン無しの家族4人の月額料金
続いて無しで契約した場合をシミュレート
【条件】
- 全員「音声通話プラン」+「3分かけ放題オプション」加入:家族以外は10分まで通話無料+家族間は30分まで通話無料
- 全員個別に「3GB ミニマムスタートプラン」に加入
【料金内訳】
- 「3GB ミニマムスタートプラン」1,600円/月×4人
- 全員に「通話10分までかけ放題」+「家族間30分かけ放題」オプション加入:600円×4人
4人バラバラの場合は家族4人の月額合計8,800円
あれれ?そんなに変わらない?
IIJmioのファミリーシェアプランは必要か
ファミリーシェアプランの有無での料金比較結果をみて疑問に思いましたが、ファミリーシェアプランに加入してもしなくて料金はほとんど変わらないという結果に。
上記だとパケット合計が12GBと10GBで2GB差がありますが、料金は740円しか違いません。
またパケットを共有するデメリットでもある連帯責任が無い分ファミリーシェアプランに加入しない方が良いのかもしれません。
【まとめ】家族で格安SIM利用のオススメは? 家族間無料通話有のIIJmioはどうか
一見家族間無料通話が充実していて、家族でのファミリーシェアプランもあるIIJmioは家族で格安SIM利用にはうってつけと思いきや、意外にもパケットの家族シェアをしてもしなくても家族のトータルはほとんど変わらないという結果になりました。
家族間無料通話も最近ではLINE通話で代用する家庭が多いので正直あまりメリットを感じません。
家族割と家族にパケットをプレゼントでき、家族を紹介して特典が得られるmineoの方が家族向けの格安SIMでは一歩リードしているというのが今回の結論です。
参考:家族で格安SIM利用ならどこ? IIJmioやmineoが選ばれている理由と注意点