『mineo(マイネオ)』と言えば2017~2018年とユーザー満足度No1に選ばれ、格安SIM内でもシェア第三位という最大手格安SIMです。
確かにmineoは料金も安くイメージも良いのですが、実際には通信速度や取り扱いスマホでは他の格安SIMより劣る面も多く、デメリットを知った上での乗り換えをお勧めします。
今回はmineoに乗り換えてから後悔のないように、敢えてmineoのデメリットなどネガティブな面を中心に、実際にmineoを使っているユーザーの評判や意見をまとめてみました。
申込前に絶対確認を!申込前に知っておくべきmineoの6つのデメリット
mineo(マイネオ)と言えば、2019年時点での格安SIM内でNo3のシェアがある最大手の会社です。
参考:メインで利用している格安SIMサービスは「楽天モバイル、mineo、UQ mobile」が上位 | MMD研究所
最近では葵わかなさんをCMに起用したりと、人気のある定番の格安SIMという位置付けと言っていいでしょう。
ただし、mineoが他の格安SIMに比べて全ての面で優勢かというと、そうではないと思います。
実は自分もmineo(ドコモプラン)を使っているのですが、通信速度に関しては正直お世辞にも”速い”とは言えません。
このサイトでも他の格安SIMの情報を掲載しているので比べる機会が多いのですが、mineoのデメリットは主に以下の6点です↓
➀ 通信速度は”並”そんなに速くない
➁ 12ヶ月以内に他社へ乗り換えると違約金が掛かる(音声プラン時)
➂ 格安スマホのセット購入のお得度が低い
➃ 無制限かけ放題がない
➄ 実店舗が少ない
➅ Aプランはテザリングと3G回線が使えない
それぞれのデメリットのみについて詳しくみていきます↓(メリットも沢山ありますが、このページでは触れません)
mineoの最大のデメリット➀:通信速度は”並”
ドコモやau、ソフトバンクから格安SIMに乗り換える際に最も気になるデメリットが「通信速度が遅く感じる」という点です。
これはmineoに限った話ではないですが、そもそもほとんどの格安SIMでは大手キャリアの通信回線の一部を間借りしてしているので、どうやっても大手3キャリアの通信速度より遥かに遅いです。
以下は2019年5月時点のmineoの通信速度を主要他社と比較した一覧です。(mineoにはドコモ回線の”Dプラン”、au回線の”Aプラン”、SoftBank回線の”Sプラン”の3プランがあるので、各回線プランを主要他社と比較)
格安SIM | 時間帯 | 朝の速度 (単位:Mbps) |
昼の速度 | 夜の速度 |
Dプラン(docomo回線) |
平日 | 0.6 | 0.2 | 7.2 |
土日 | 6.4 | 4.5 | 7.6 | |
(docomo回線) |
平日 | 1.5 | 0.7 | 2.2 |
土日 | 7.4 | 2.1 | 3.3 | |
Aプラン(au回線) |
平日 | 0.7 | 0.2 | 10.2 |
土日 | 19.1 | 6.0 | 19.8 | |
(au回線) |
平日 | 14.3 | 14.3 | 14.7 |
土日 | 15.7 | 13.5 | 12.6 | |
Sプラン(SoftBank回線) |
平日 | 1.0 | 0.4 | 3.0 |
土日 | 6.7 | 2.8 | 3.8 | |
(SoftBank回線) |
平日 | 9.4 | 10.6 | 8.4 |
土日 | 6.2 | 8.0 | 6.0 |
mineoのDプラン(ドコモ回線)では「楽天モバイル」、Aプラン(au回線)では「UQモバイル」、Sプラン(SoftBank回線)では「ワイモバイル」が最もシェアの高い格安SIMなので、上記でmineoの各回線プランと比較しました。
上記の表から分かる通り、通信速度に関してはmineoは主要格安SIMよりも劣っているのが分かります。(というかキャリアグループ会社との速度比較なのでそもそも厳しい)
mineoは平日の昼の通信速度が遅い。夕方土日はそこまで気にならないかも
ちなみに通信速度はMbps(1秒間当たりに送る事ができる通信量(メガバイト))で表記していますが、mineoでは特に平日昼に読み込みにストレスを感じる通信速度のボーダーラインと言われる1.0Mbpsを切っている(赤文字表記)のが分かります。
つまりmineoは特に平日昼には通信速度が遅くなり、仕事の昼休みにスマホの読み込みが遅くストレスを感じる事が多いです。
ただ、土日や平日の夕方以降はそこまで通信速度は気にならないです。
※mineoのプランや料金に関しては以下のページで解説しています↓
mineoのデメリット➁:12ヶ月以内に他社へ乗り換えると違約金発生(音声プラン時)
mineoにはデータSIM専用の『シングルタイプ』と、090や080などでの音声通話が使える『デュアルタイプ』のSIMカードが選べます。(キャリアからの乗り換えなど、多くの人がデュアルタイプだと思います)
『シングルタイプ』であれば解約してもmineoから他社へ乗り換え(MNP転出)しても特にペナルティは無いのですが、『デュアルタイプ(音声通話機能付きSIM)』の場合には、契約から12ヶ月以内に他社へ乗り換え(MNP転出)を行うと、違約金として9,500円+消費税が請求されてしまいます。
MNP転出時の諸費用
ご利用開始月の翌月から12カ月以内に携帯電話番号ポータビリティー(MNP)転出される場合は、MNP転出時契約解除料10,260円(税込)とMNP転出手数料2,160円(税込)を申し受けております。
13カ月目以降は、MNP転出手数料2,160円(税込)のみがかかります。また、転出先の携帯電話会社の新規契約事務手数料がかかります。
※ 2019年10月1日(火)より、MNP転出手数料は3,000円(税抜)となります。
ちなみに違約金が発生するのはデュアルタイプのMNP転出の場合のみで、解約は問題なしです↓
違約金のシステム | MNP転出 | 解約 |
シングルタイプ | -(特に無し) | -(特に無し) |
デュアルタイプ | ×(契約から12ヶ月以内は違約金9,500円(税抜)が発生) | -(特に無し) |
なぜ縛りや制限を極力排除する姿勢のmineoがこんな制限をしているかというと、キャンペーン等のmineoへのMNP転入時に受けられる特典目的で行う『MNP弾』を防止するためでしょう。
なので、mineoへ『デュアルタイプ(音声通話SIM)』で契約する場合には、1年以内の乗り換えには違約金が発生する点を把握しておきましょう。
mineoのデメリット➂:mineoは格安スマホのセット購入がそんなにお得ではない
格安SIMでは各社セットで購入できる『格安スマホ』を取り扱っています。
mineoでは格安SIMでも数少ないiPhoneを格安スマホとして取り扱っている会社でもあるのですが、格安スマホをセット購入しても、定価で購入するのに対してそんなにお得ではありません。
例えばmineoの格安スマホの人気機種を定価と比較してみると、
mineoの格安スマホ | mineo価格 | 定価 |
iPhone8(64GB) | 67,800円 | 67,800円 |
iPhone8 Plus(64GB) | 79,200円 | 78,800円 |
HUAWEI P20 lite | 29,400円 | 31,980円 |
※税別表記
と定価とほぼ変わらないのが分かります。
他の格安SIMでは、格安スマホとセット購入するとキャッシュバックや割引キャンペーンを行っているところもある中、mineoの格安スマホのセット購入は定価で購入してmineoへ持ち込んで使うのとお得度はそんなに変わりません。
そもそもmineoへ乗り換えるユーザーの過半数が、大手キャリアで購入したスマホをそのままmineoへ持込んで使うケースなので、スマホ持込み(SIMカードのみの契約)の場合には特にデメリットにはなりません。
mineoのデメリット➃:mineoでは無制限の完全かけ放題が出来ない
ドコモやau、ソフトバンクではそれぞれ「カケホーダイ」「カケホ」「スマ放題」といった携帯番号から発信時の通話料が無制限に定額で使える通話プランがありますよね。
しかしmineoを含むほとんどの格安SIMでは、このような無制限の完全かけ放題の通話オプションは存在せず、10分まではかけ放題の「mineoでんわ10分かけ放題」等の有料オプションや、通話料が半額になる「mineoでんわ」アプリを使って通話料金を軽減することまでしかできません。
参考:
もしあなたが月に何時間も携帯番号から発信する場合には、格安SIMで唯一無制限の完全かけ放題オプション『スーパー誰とでも定額』が使えるワイモバイルに乗り換えるしかありません。
mineoのデメリット➄:mineoは実店舗が少ない
ドコモやau、ソフトバンクでは何かトラブルや分からない、プランを変更したい場合などには街中のキャリアショップへ行けばスタッフが対応してくれますよね。
この点もmineoに限らないデメリットではありますが、mineoには大手3キャリアほど街中に聞きにいけるような実店舗がありません。(2019年5月時点で全国235店舗ほど)
参考:mineoの店舗を探す
また、mineoの店舗ではキャリアのようにスマホの調子が悪いのでチェックや修理の手配をしてくれる訳ではなく、以下のように新規契約やスマホ・SIMカードの受け取り、初期設定までしか対応していません。
mineoのデメリット➅:Aプラン(au回線)ではテザリング機能と3G回線が使えない
前記の通りmineoには3キャリアの回線プランが全て選択できますが、中でも人気のあるAプラン(au回線が使えるプラン)では以下のデメリットがあるので注意が必要です↓
➀ テザリング機能が使えない
➁ 3G回線が使えない(4G回線のみ)
2つ目の3G回線は現在は全国の大半のエリアで4G回線につながるのでそんなに問題ないケースが多いものの、特に1つ目のデメリット「Aプランではテザリング機能が使えない」と言うのは注意ポイントです。
ちなみにmineoではプラン毎の動作確認端末を以下のページに記載していますが、Aプランではmineoでセット購入できる格安スマホ以外は全ての機種がAプランではテザリング「×」となっていると思います↓
実際のmineoに乗り換えたユーザーの評判まとめ(ネガティブ)
ここまででmineoのデメリットが大体分かったと思いますが、実際にmineoに乗り換えたユーザーの評判や口コミのうち、ネガティブな部分のみで多かったものを以下にまとめました↓
mineo回線からインターネットが繋がらずストレス
速度は大抵の場合は速く使えますがたまに遅いと感じることがどの時間帯でもありました。大阪へ旅行に行ったときは使うことが困難な遅さでした。もしかしたら地域によって速度はかなりばらつきがあるのかもしれません。
ドコモの時とそれほど繋がり易さは変化ありません。時々、昼時、夕方に少し遅いかなと感じる程度です。
昼間の速度低下が顕著です。
12:00~13:00については、期待できません。(LINEは可)
月額料金も安く、スピード、エリア共に満足だが、デザリングが利用できない点のみマイナス
番号通知が出来ないので着信拒否設定している相手には繋がらない
緊急通報やフリーダイヤルが使えない。
幸いまだトラブルが起きて無いのですが、何かあったときドコモショップのようなサポートが無いのは不安に感じています。
ドコモから乗り換えする際、違約金が発生しましたが、それでも格安スマホの方が年間で考えると安くすみます。
上記のように、mineoに関するネガティブな評判・意見の多くが通信速度に関するものです。
通信速度はエリアによって差があるので一概には言えませんが、やはり前記の速度測定の結果の通り平日の昼の時間帯には遅いという評価が目立ちました。(問題ないというエリアも)
また、格安SIM全般に言える事ですが、「テザリングが利用できない(Aプラン)」「緊急通報やフリーダイヤルが使えない」や「ショップのサポートが無いのが不安」という意見もそこそこありました。
その他のmineoに乗り換えたユーザーの評判は価格ドットコムさんの「評判・利用レポート」のページに無数に記載されているので、自身の目で確認してみるとよく分かると思います。(特に格安SIMはサービスの変化が激しいので、いつの評価なのかも一緒に確認しておくことをお勧めします)
参考:mineo(マイネオ)の格安SIMカードの評判・利用レポート | 価格ドットコム
【まとめ】mineoの6つのデメリットとユーザーの評判
ここまでmineo(マイネオ)のデメリットと利用ユーザーの評判・口コミの中でもネガティブな部分のみをピックアップしてきましたが、まとめると以下に注意の点に注意が必要だという事が分かりました↓
- 通信速度は”並”そんなに速くない(特に平日昼の時間帯)
- 12ヶ月以内に他社へ乗り換えると違約金が掛かる(音声プラン時)
- 格安スマホのセット購入のお得度が低い
- 無制限かけ放題がない
- 実店舗が少ない
- Aプランはテザリングと3G回線が使えない
- 緊急通報やフリーダイヤルが使えない
他のネット上の情報を調べてみても分かりますが、mineoに対する評判の大半が
「料金が安くなって満足」
「サポートが手厚く比較的簡単に乗り換え(契約)ができた」
といったポジティブな意見です。
しかしmineoを検討している人が乗り換え後に後悔しないように、今回敢えてネガティブな面をまとめてみましたので、皆さんの参考になれば幸いです。