

ソフトバンクユーザーにとって格安SIMに移行するのはドコモやauよりも難易度が高いです。

なんでソフトバンクの人は格安SIMに乗り換えにくいの?

ソフトバンク回線が利用できる格安SIMが少ないからです
特にSIMロックをキャリアで解除できないiPhone6より古いモデルの場合、選べる格安SIMは少ないです。

今回はソフトバンクで購入したiPhoneを格安SIMに持ち込んで使う方法を調査しました。
もくじ
ソフトバンクで購入したiPhoneとSIMロック
まずは基礎から解説していきます。
ソフトバンクで購入した全てのiPhoneに掛かっているSIMロックについてみていきましょう。
ソフトバンクで購入したiPhoneにはSIMロックが掛かっている
ソフトバンクで購入したiPhoneには”SIMロック”という縛り設定が掛かっています。
SIMロックが掛かっているとソフトバンク以外の回線(つまりドコモ回線とau回線)を使用できず、ドコモ回線とau回線の格安SIMもSIMロックのせいで使えなくなります。

ソフトバンクのSIMロックは百害あって一利なし!

じゃあソフトバンクで買ったiPhoneは、そのままだとドコモ回線やau回線の格安SIMは使えないの?

そういうことです。
殆どの格安SIMがドコモ回線やau回線を使っているので、そのままだと選択肢が少ないんです。

どうしてソフトバンクはわざわざSIMロックなんて縛りをiPhoneに設定しているの?

もともと全てのiPhoneはSIMロックなんてものは無くSIMフリーなんです。
しかし大手キャリア3社は、自分のユーザーが他に流れないようにSIMロックや2年縛りでユーザーの自由を奪っているんです。
ユーザーからすれば百害あって一利なしの害悪システムですよね。

自分で買ったiPhoneなのにソフトバンクに首輪付けられてるなんて…
ソフトバンクでSIMロックを解除できるiPhoneとできないiPhone
上記の害悪なSIMロックがユーザーの選択の自由を奪っているとして、総務省が乗り出し大手3キャリアに指導がありました。
その影響でソフトバンクで購入したiPhoneも一部SIMロックが解除可能です。
SIMロックが解除できるiPhoneのモデル
2015年5月以降にソフトバンクで発売されたiPhoneがソフトバンクでSIMロック解除可能です。
iPhoneの各モデルの発売日は以下の通り↓
iPhoneのモデル | 発売日 | キャリアでのSIMロック解除可否 |
iPhone8 ? | 2017年9月? | SIMロック解除可能 |
iPhone 7 Plus | 2016年9月 | SIMロック解除可能 |
iPhone 7 | 2016年9月 | SIMロック解除可能 |
iPhone SE | 2016年3月 | SIMロック解除可能 |
iPhone 6s Plus | 2015年9月 | SIMロック解除可能 |
iPhone 6s | 2015年9月 | SIMロック解除可能 |
iPhone 6 Plus | 2014年9月 | × |
iPhone 6 | 2014年9月 | × |
iPhone5c | 2013年9月 | × |
iPhone5s | 2013年9月 | × |
iPhone5 | 2012年9月 | × |
iPhone4s | 2011年10月 | × |
SIMロック解除するボーダーラインは
- iPhone6s以降のモデルならSIMロック解除可能
- iPhone6以前のモデルならSIMロック解除不可
となっています。
SIMロック解除機能を搭載した製品
iPhone:
iPhone 7、iPhone 7 Plus、iPhone SE、iPhone 6s、iPhone 6s Plus
ここでSIMロックが出来るかできないかで、使える格安SIMや選択肢が変わってくるので場合分けしましょう↓
SIMロックが解除できるiPhone6s以降のモデルの場合
ソフトバンクで購入したiPhoneでもPhone6s以降のモデルであれば、ソフトバンクでSIMロック解除してくれます。
iPhoneをSIMロックを解除するとどうなるの?
ソフトバンクのSIMロックを解除することで通常の”SIMフリーiPhone”となります。
SIMフリーiPhoneであれば回線を気にすることなく、好きな格安SIMを選択することができます。

格安SIMの大半はドコモ回線を利用している為、人気の格安SIMにもiPhoneを持ち込んで利用する事が可能です。
SIMフリーになっても動作確認端末には注意を!
SIMロックを解除してSIMフリー化しても、100%格安SIMで使えるとは限りません。
各格安SIMでは動作を確認した端末を一覧で記載している「動作確認端末一覧」ページが公式ページにありますので、まずは自分のiPhoneモデルが乗り換え先の格安SIMで動作確認されているかをチェックする事が必須です。
「SIMロック解除済iPhone」と「純正SIMフリーiPhone(Apple)」は同じではない
また「SIMロックを解除したSIMフリーiPhone」は「Appleストアで販売している純正のSIMフリーiPhone」と完全に同じとは限りません。
動作確認端末一覧でも「SIMフリーのiPhone XX」と「ソフトバンクSIMロック解除iPhone XX」で別の扱いになっている場合がありますのでソフトバンクiPhoneがしっかり動作確認されているかを注視しましょう。
ソフトバンクiPhoneのSIMロック解除条件と方法
ソフトバンクでは一定条件を満たした場合のみ、ソフトバンクでSIMロックを解除する事が可能です。
ソフトバンクiPhoneのSIMロック解除条件は2つ
ソフトバンクで購入したiPhoneのSIMロックを解除する条件は以下の2点です↓
- iPhone端末購入から180日以上が経過している事
- iPhoneのモデルがiPhone6s以降である事
iPhone購入から180日以上が経過しているか確認する方法
上記の条件2の「iPhone端末購入から180日以上が経過している事」を確認する方法は以下です。
【方法1】:端末を購入したときの契約書類に記載されている
携帯電話機を購入したときの契約書類をお持ちの場合、書類で購入日の確認ができます。
書類の右上または左上の「お申込日」に購入した日が記載されています。
【方法2】:My SoftBankから確認する
My Softbankにログイン後、割賦契約日の項目で確認可能です。
【方法3】:ソフトバンクショップで確認する
運転免許証やパスポートなどの本人確認書類を持参して近くのソフトバンクショップへ聞きに行きましょう。
ソフトバンクiPhoneのSIMロック解除方法
実際にSIMロックを解除する方法は以下の2通りあります。
1.自分でMySoftBankでSIMロックを解除する方法
1.自分のiPhoneのIMEI製造番号を「設定」⇒「一般」⇒「情報」より”IMEI”という項目の数字をメモします。
2.「My SoftBank」にログイン⇒「契約確認」⇒「SIMロック解除対象機種の手続き」から先程調べた製造番号(IMEI番号)を入力し解除の申し込みをすれば完了です。
3.後は乗り換え後の格安SIMに申し込むと届くSIMカードを挿したときにアクティベートすれば無事完了となります。
ちなみにMy SoftBankからのSIMロック解除の受付時間は9時~21時です。
2.ソフトバンクショップで手数料を支払いSIMロックを解除してもらう
上記の手続きをソフトバンクショップのスタッフに3,000円の手数料と引き換えに行ってもらいます。
解除の手順は簡単なので1つ目の方法で自分でSIMロックを解除してしまいましょう。
SIMロックを解除したら好きな回線を選びましょう。
参考:ソフトバンクのSIMロック解除iPhoneが使える(動作確認済)格安SIM一覧
SIMロックが解除できないiPhone6以前のモデルの場合
iPhone6とそれ以前のモデルの場合、ソフトバンクでSIMロックを解除する事ができません。
冒頭でも説明した通り、SIMロック状態で利用できるソフトバンク回線の格安SIMの中から乗り換え先を選択する事になります。
ソフトバンク回線の格安SIM一覧
現在ソフトバンク回線を使っている格安SIM会社は以下の5社です↓
- ワイモバイル(Y!mobile)
- b-mobile(開幕プラン)
- U-mobile S
Hitスマホ(ソフトバンク回線だがSIMロック端末は使用不可)
注意事項としてU-mobile sとU-mobileはデータ通信専用SIMのみの提供なので、音声通話は利用できません。
HITスマホはソフトバンク回線を利用しているものの、ソフトバンク購入のiPhoneでもSIMロックを解除しないと利用不可という謎仕様(ソフトバンク回線を利用できる意味が薄い)です。
なので通話有りのメイン端末として乗り換える場合はワイモバイル一択となります。
回線を借りるという事はその分レンタル料金(卸値・接続料)が掛かりますが、大手3キャリアの回線の卸値は
ドコモ(安) > au > ソフトバンク(高)
という順番でレンタル料金が異なります。
最も高いソフトバンク回線を借りる格安SIMは少なく、最も安いドコモ回線を借りる格安SIMが多いのはこのためです。
回線の卸値は毎年値下がりしているので、今後はソフトバンク回線の格安SIMが増える可能性は十分にありますが、現状ではまだまだ選択肢は少ないです。
ソフトバンクのiPhoneが動作確認されているか確認を!
ソフトバンク回線であればどこの格安SIMでも持ち込み利用できるかというとそうとは限りません。
上記のソフトバンク回線を利用している格安SIMはそれぞれ、自社で動作することを確認している端末を公式ページに記載しています。
動作保証ではないものの、各格安SIMで公式に動作確認が取れている端末であるかのチェックは必須です。
ソフバンiPhoneが動作確認されているソフバン回線格安SIMとモデル一覧
以下はソフトバンク回線の格安SIM毎のiPhoneモデル(ソフトバンク)の動作確認一覧になります↓
iPhoneモデル | ワイモバイル | b-mobile (開幕プラン) |
U-mobile S |
iPhone7 | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhone7 Plus | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhoneSE | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhone6s | 確認済 | 確認済 | 確認済 |
iPhone6s Plus | 確認済 | 確認済 | 確認済 |
iPhone6 | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhone6 Plus | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhone5c | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhone5c | 未 | 確認済 | 確認済 |
iPhone5 | 未 | 未 | 確認済 |
SIMロックを解除できないiPhone6以前のモデルで動作確認されているのが、U-mobile sとb-mobileの2社ですが、両社ともデータ通信専用SIMしか利用できません。
メイン端末として音声通話が唯一使えるワイモバイルはSIMロック解除対象外のiPhone6以前は動作未確認という状態です。
他社が販売する携帯電話をワイモバイルで利用する
U-mobile S 動作確認端末一覧
利用できる端末 | b-mobile
SIMロックが解除できないiPhone6以前のモデルの結論
以上をまとめると、ソフトバンク購入のiPhone6以前のモデルの選択肢は↓
- データ専用SIM(通話不可)で大丈夫ならU-mobile Sかb-mobileで利用可能
- 音声通話SIMが使いたい場合は、新規でiPhone端末を購入 + ワイモバイルしかない
となります。
特に多くのユーザーがメイン端末として音声通話は使いたいと思いますが、その場合には新規でiPhoneを購入してワイモバイルへ乗り換えるしか選択肢はありません。
ワイモバイルで格安スマホのiPhoneをセット購入が一番オススメ
このような現状を知ってか知らずか、ワイモバイルは格安スマホでiPhoneをセット販売しています。
格安SIMの中でiPhoneを格安スマホとして取り扱っているのはワイモバイルとUQモバイルの2社しかありませんが、現状ではiPhone5sとiPhoneSEが購入できます。

ワイモバイルは数少ない下取りキャンペーンがあるので手持ちのiPhone6ならば9,600円で下取りしてもらえるのも嬉しいですね。
ワイモバイルでiPhoneSEをセット購入した時の月額料金
手持ちのiPhone6を下取りに出し、ワイモバイルでiPhoneSEをセット購入した時の月額料金をシミュレートしてみました。

ワイモバイルのプランS+iPhoneSE購入で月額3,758円で利用可能です。
そう!意外と高くないんです。
ワイモバイルでiPhone5sをセット購入した時の月額料金
ちなみにワイモバイルでプランS + iPhone5sを購入した場合は月額2,678円となります↓
まあ、iPhone6を下取りに出してiPhone5sを購入する人は少ないと思いますが、iPhoneSEはiPhone6s以上のスペックがあるので十分に検討できる乗り換えパターンなのではないでしょうか。
【ワイモバイルの使用感】契約は縛りがあるが、料金はそこそこ安く品質は最高
実は自分も去年全く同じ状態で悩み、最終的に「ソフトバンク」⇒「格安iPhoneをセット購入してワイモバイルへ乗り換え」をしています。
ワイモバイルは親会社のソフトバンクと同じで2年縛り&自動更新の契約形態が煩わしいですが、回線速度や豊富な通話オプションのおかげで品質はかなり気に入っています。
自分と同じようにソフトバンクiPhoneでSIMロック解除できない場合には、iPhoneをセット購入してワイモバイルにMNP乗り換えというのも有りだと思います。