問題なく使えるのは?ドコモ回線の格安SIM通信速度を比較【2017年7月版】

スピードテスト_回線速度_通信速度

2017年の格安SIMユーザーのスマホ代の月額平均は2,957円だそうです。

しかし安い反面格安SIMの弱点の1つとして通信速度の遅さが挙げられます。
いくら安くても乗り換えたら遅すぎて使い物にならないなら高い方がマシですよね。

今回はドコモ回線の主要格安SIMの回線速度を徹底比較していきます。

ドコモ回線の格安SIMで遅くないところはないの?

格安SIMのほとんどがドコモ回線を利用していますが、他のau回線やソフトバンク回線のようにずば抜けて通信速度が速い格安SIMが無いのがドコモ回線の格安SIMです。

◆au回線ではauの100%子会社のUQモバイルが全格安SIMでNo1の通信速度
◆ソフトバンク回線ではソフトバンクの100%子会社のY!モバイルがかなり安定した通信速度

とauとソフトバンクはキャリアが優先的に子会社に回線を提供することで、上記2社でキャリアと同等の通信速度が出ます。
なので数こそ少ないもののau回線とソフトバンク回線の格安SIMは通信速度には困りません。

対してドコモには100%子会社のサブブランド格安SIMが無いので、ドコモ回線の格安SIMの回線速度で頭抜けて速い格安SIMが無いのが現状です。

特に混雑する昼や夕方の時間帯では、最低速度が動画閲覧が可能な1Mbpsを下回る事も有り通信速度が気になるという事態が起こり得ます。

ドコモ回線の格安SIMが多い理由

そもそもなぜ多くの格安SIMがドコモ回線を利用しているのでしょうか。
ドコモユーザーはSIMロック解除する事無くドコモで購入したスマホを持ち込み乗り換えができて便利ですが、auユーザーやソフトバンクユーザーはドコモ回線の格安SIMばかりで選択肢が少ないです。

また多くの格安SIMがドコモ回線を利用する為、ドコモ回線を利用するユーザー数だけ増えていきドンドン混雑していきます。

ドコモ,au,ソフトバンクは自社で所有する回線を格安SIMに貸し出す際に、格安SIM側が支払う卸値が異なります。
具体的にはドコモ回線 > au回線 > ソフトバンク回線の順番に安いのです。

これは総務省が大手キャリア3社の独占を防止する為に、大手キャリアには回線を貸し出すようにお達しがあって貸し出しているのですが、毎年卸値が安くなっています。
2017年も3社とも卸値を更に値下げしたため、今後はau回線やソフトバンク回線の格安SIMが増えたり、格安SIMのサービスが向上する可能性は高いです。

格安SIMの通信速度はどのくらいあれば合格点か

格安SIM各社では最大時の通信速度を表示しているものの、実際に重要になってくるのは最大速度ではありません。
いくら回線速度が速くても(例えば20Mbps出ていても)ユーザーからしたら違いが分からないものです。

反対に通信速度が遅い場合にはイライラしますよね。
動画を読み込んでくれなかったり、ウェブサイトの表示に時間が掛かったりすると気になります。
なので重要なのが最大速度ではなく最低速度や平均速度なのです。

スマホでする事と必要通信速度の目安

実際にスマホでできる事は様々ですが、それぞれどのくらいの通信速度があれば気にならないのでしょうか。

回線速度の目安としては↓

通信速度(Mbps) メール・LINE ウェブ閲覧 動画視聴
1.0Mbps~
0.5~1.0Mbps 低画質なら
0.2~0.5Mbps 画像少なら ×
0.2Mbps 読込遅い ×
0.1~0.2Mbps × ×

特によく利用されて通信速度が必要なのが”動画視聴”です。
大体1Mbps(1秒で1MBのデータ容量を送る通信速度)あれば大体の事が問題なくできるボーダーラインと言えます。
0.5MbpsでもYouTubeで低画質ならば視聴は可能なので、最低0.5Mbpsは必要です。

なので通信速度は1Mbps出ているかが目安となります。

動画の視聴やデータ通信量の多いゲームなどをほとんどしない人であれば、通信速度はもっと遅くても気にならないでしょう。

通信速度が遅くなる仕組み

そもそも「どうして大手キャリアの回線を借りているのに通信速度が遅くなるのか」という疑問があるかもしれません。

どこの格安SIMでも大手キャリア(ドコモ,au,ソフトバンク)の3社のいずれかから回線を借りて利用しているので、大手キャリアと同じ回線速度になるのではないかと考える頭のキレる人もいるでしょう。

回線と通信速度は高速道路に例えると分かりやすいと思います。
格安SIMがキャリアから借りている回線の量が”路線の本数”で、その格安SIMのユーザー数が走っている車です。

ユーザーが多いのに格安SIM側の借りている回線が少ない場合に”渋滞”が起こるわけです。
特に平日の12時台は多くのユーザーが昼休みでスマホを利用するので渋滞が起こりやすいのです。

またユーザーが増えても格安SIM側が借りる回線の本数を増やさない場合にも渋滞が起こりやすくなります。

全15社徹底比較!ドコモ回線格安SIMの通信速度の実測ランキング

ドコモ回線を利用している格安SIM主要15社を比較します。
測定条件は東京都内の平日の朝(9時台)、昼(12時台)、夕方(17時台)の測定結果です↓
※単位はMbps

格安SIM名 朝の通信速度 昼の通信速度 夜の通信速度 平均通信速度
楽天モバイル 10.0 11.2 13.0 11.4
LINEモバイル 7.8 12.6 5.0 8.5
DTI 14.5 5.2 4.4 8.0
FREETEL 12.9 1.9 7.7 7.5
NifMo 11.0 9.2 1.6 7.3
Nuroモバイル 12.7 5.5 1.2 6.4
BIGLOBE 13.1 3.0 2.6 6.3
U-mobile 12.6 5.9 0.4 6.3
DMMモバイル 10.3 6.3 1.9 6.2
mineo(Dプラン) 9.4 3.8 4.7 6.0
ロケットモバイル 10.9 5.2 1.5 5.9
OCN 9.0 5.5 2.9 5.8
イオンモバイル 9.8 4.4 1.7 5.3
IIJmio(Dプラン) 6.9 3.3 2.1 4.1
b-mobile 0.3 0.6 2.2 1.0

1日の平均速度が速い順に並べてみましたが、ドコモ回線で最も通信速度が速いのが楽天モバイルという結果に。

次いでLINEモバイルが来ていますね。

もちろん場所やユーザー数・利用状況によって変わるのであくまで参考値として捉えておいてください。

全3社徹底比較!au回線格安SIMの通信速度の実測ランキング

続いてau回線を利用している格安SIM3社を比較します。
測定条件は東京都内の平日の朝(9時台)、昼(12時台)、夕方(17時台)の測定結果です↓
※単位はMbps

格安SIM名 朝の通信速度 昼の通信速度 夜の通信速度 平均通信速度
UQモバイル 13.1 19.5 22.3 18.3
IIJmio(Aプラン) 13.2 10.3 7.5 10.4
mineo(Aプラン) 12.2 11.2 1.3 8.2

au回線の格安SIMは回線速度が速いです。
特に最も回線が混み合う昼の12時台でも速度が出るのが印象的です。
実はau回線の格安SIMって数こそくないものの通信回線の品質はドコモ回線の格安SIMよりも高い事が分かります。

ドコモ回線とau回線の総合で見ても、1位のUQモバイルは2位の楽天モバイルの倍近くの通信速度で飛び抜けて速いことが分かります。
UQモバイルは2017年に全格安中通信速度No1に選ばれているので納得の結果です。

ドコモ回線&au回線の格安SIM通信速度比較【まとめ】

結論としては

  • ドコモ回線で通信速度最速は楽天モバイル
  • au回線の格安SIMで通信速度最速はUQモバイル(全格安SIM中最速)
  • au回線格安SIM > ドコモ回線格安SIM

ドコモ回線にはキャリアのサブブランド格安SIMが無いので飛び抜けて通信品質が良い格安SIMはありません。
通信速度面で優秀なのが楽天モバイルやLINEモバイルなので、通信速度が気になる人にはオススメです。

特に楽手モバイルは通話面、端末の値引きキャンペーンなど抑えるところを抑えている格安SIMです。
総合的にはドコモ回線の格安SIMでは楽天モバイルが優秀なのでオススメできます。

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