iPhone8の発売と共にソフトバンクでは『ワンキュッパ割』というキャンペーンが実施されていますね。
ワンキュッパという事は月額1,980円で使えるんですか?
だとしたらソフトバンクも格安SIM並の安さですね!!
残念ですが、ソフトバンクの『ワンキュッパ割』は1,980円では使えないです。
え?じゃあ”ワンキュッパ”って一体?
そうなんですよね。実際1980円ではないですがそこそこ安く使えるプランなのですが条件の厳しいプランで、iPhoneを購入した超ライトユーザー向けのプランと言えます。
今回は一見月額料金1980円で使えそうなソフトバンクのワンキュッパ割について詳しく見ていきましょう。
ソフトバンクのワンキュッパ割はホントに1980円で使えるか?
そもそもワンキュッパ割とは以下のように月パケット1GB&5分かけ放題の条件で、データと通話が月1,980円で使えるようになる割引キャンペーンです↓
カケ放題ライト 5分かけ放題 |
月額1,700円 |
ウェブ使用料 | 月額300円 |
データ定額ミニ(1GB) | 月額2,900円 |
ワンキュッパ割 | 月額-2,457円 (2年目以降-1,457円) |
おうち割 光セット | 月額-463円 |
合計月額料金 | 月額1,980円 |
※全て税抜
上記のように光加入などの条件下で極限まで少なく利用した場合に、基本料金が1980円で使える(端末代は除く)ようですが、実際には対象のスマホを購入しないと適用されないのでここに端末料金が乗っかってきて1,980円では使えません。
ワンキュッパ割自体は対象機種を購入した人を対象とした月額2,457円(2年目以降は1457円)の割引となります。
もう何がワンキュッパなんだか分からない分からなくなってきました…
ワンキュッパ割の適用条件
ワンキュッパ割の適用条件は以下の3つです↓
- 新スーパーボーナスで対象機種(iPhone5以降の全てのモデルのiPhone)を購入(24回か48回分割で購入)
- スマ放題かスマ放題ライトに加入 + データ定額ミニ(1GB)に加入
- 契約者の年齢が12歳以上
◇ワンキュッパ割のキャンペーン期間:2017年9/22(金)~終了未定
つまり5以降のiPhoneを分割購入し、5分かけ放題+月データ容量1GBで使わなければ適用されません。
データ容量月1GBはかなりの少量プランであり、スマホユーザーの平均が月3GB前後は使う事から考えても自宅にwi-fiがあり、動画やゲームをしないかなりのライトユーザーでないとデータ容量が足りないでしょう。
ちなみにワンキュッパ割適用後に1GB以外のデータプランに変更したり、機種変更した場合にはワンキュッパ割が終了して以降割り引かれなくなってしまうので注意です。
ソフトバンクのワンキュッパ割の注意点
ソフトバンクなどの大手キャリアでは定番の「小さく但し書きが書いてある」パターンです。ソフトバンクのワンキュッパ割の公式ページにも小さく以下の注意書きが記載されていました↓
- ※1 対象機種をご契約されるお客様を対象に毎月の通信料から1年間2,457円を割引くキャンペーンです(2年目以降は1,457円の割引になります)。
- ※2 別途機種代金が必要です。
- ※3 ワンキュッパ割適用の場合、月月割は適用されません。
- ※4 3年目以降の割引の有無は対象固定通信サービスにより異なります。
という事でワンキュッパ割の正体が段々と見えてきましたね。
まずワンキュッパ割の割引額は1年目は2457円ですが、2年目以降は1,000円少なくなり1,457円の割引になります。
そして致命的なのがここからです。
ワンキュッパ割の適用条件が前記の通りiPhoneを分割購入する事なのですが、ワンキュッパ割を受けると端末割引の「月月割」が適用されなくなります。
え!?
ソフトバンク最大級の割引である端末割が適用されなくなるならむしろワンキュッパ割適用されない方が安いんじゃ…
計算してみました↓
「ワンキュッパ割」と「月月割」どちらが安い?
ソフトバンク公式のワンキュッパ割のページに記載されている通り「ワンキュッパ割」を適用すると「月月割」が適用できなくなるならば、どちらの割引が大きいのかでワンキュッパ割の良し悪しが変わってきます。
この時期に機種変更するならiPhone8やiPhone7でしょうから、以下それぞれに機種変更した際の「月月割」と「ワンキュッパ割」の割引額を比較してみました。
iPhone8機種変更時 割引額比較 |
iPhone8 | iPhone8 Plus |
月月割 機種変更時 |
67,440円割引 | 67,440円割引 |
ワンキュッパ割 2年間合計 |
46,968円割引 | 46,968円割引 |
iPhone7機種変更時 割引額比較 |
iPhone7 | iPhone7 Plus |
月月割 機種変更時 |
67,320円割引 | 67,320円割引 32GBは65,640円割引 |
ワンキュッパ割 2年間合計 |
46,968円割引 | 46,968円割引 |
どう考えても「ワンキュッパ割」より「月月割」の方が割引額が大きい!
一応ワンキュッパ割は3年目以降も適用されるのですが、3年目は2年目よりも割引額がダウンするので3年間で比較しても「月月割」の方が割引額が大きいです。
実際にワンキュッパ割と月月割での2年間のトータル出費を計算してみた
今までの月月割より高くなるのが腑に落ちなかったので、実際にiPhone8(64GB)を機種変更で24回払いで購入し、月1GB+5分かけ放題で2年間使った場合の総金額を「ワンキュッパ割適用時」と「月月割適用時」でそれぞれ計算してみました↓
2年間の 総出費比較 |
ワンキュッパ割で2年 合計金額 |
月月割で2年 合計金額 |
iPhone8(64GB) 端末価格 |
94,320円 | |
月月割 | – | -67,440円 |
ワンキュッパ割 | -50,725円 | – |
ウェブ使用料 | 7,776円 324円×24ヵ月 |
|
データ容量月1GB | 75,168円 3,132円×24ヵ月 |
|
カケ放題ライト 5分かけ放題 |
44,064円 1,836円×24ヵ月 |
|
2年総出費 | 153,888円 | 179,603円 |
やっぱり2年間だと「ワンキュッパ割」を使わずに「月々割」を使った方が安いですね。うーん…
つまりワンキュッパ割はどんな人に向いているの?
ソフトバンクのワンキュッパ割公式ページでは、ワンキュッパ割が向いている人は以下のようなユーザーとの事↓
ワンキュッパ割は
- メールや通話がメインの人
- 自宅でwifiを使っているなどデータ通信量が気にならない人
つまりパケットを使わない人向けだとの事です。
しかし例え月1GBでも「月月割」を適用した方が安くなる事が前記の計算から分かっています。
【結論】つまりワンキュッパ割は4年目以降まで1GBで同じiPhoneを使い続ける人向け
実際にはワンキュッパ割が月月割に勝る条件は「割引が3年目以降も続く(※減額有)」という唯一のメリットがあります。
なのでワンキュッパ割を使った方が良い人は「ソフトバンクでiPhoneを購入し、1GB+5分かけ放題のプランのまま機種変更する事無く4年目以降もずっと使い続けられる人」という事になります。
4年以上使ったらそもそもiPhone壊れそうですし、そもそもソフトバンクじゃなくて格安SIMでいいような…
更に途中でプランを月データ容量1GBから変更してしまうと、「月月割」も「ワンキュッパ割」も適用されないという最悪の事態になるのでご注意を。