「技適マークって何?」
「スマホって電波法の対象なの?」
と知らない人は全く知らずに法を犯してしまう危険があるので今回はSIMフリー端末を入手する際に気を付ける「技適マーク」について解説していきます。
技適マークと電波法について
技適マークとは特定の基準を満たした無線機に付けられる認定証明であり、JATE(電気通信端末審査協会)の審査に合格した機器だけが受ける事が出来ます。
もちろんスマホも例外なく通信機器であるため、この技適認証を受けていないと国内で使用した場合には「電波法違反」になり違法です。1年以下の懲役または100万円以下の罰金が課せられる可能性があるので注意しましょう。
なのでスマホ端末のメーカー側はしっかりと技適認証を受けて技適マークのある端末を販売しています。
違法になるの?電波法違反の詳細条件
技適認証マークの無いスマホを所有しているだけでは電波法違反にはなりませんが、国内のキャリア(格安SIMもキャリア回線とりようしているので含まれる)のSIMカードを挿して通信を行った時点で電波法違反となります。(国際ローミングで通信を行う場合には違法になりません)
通話,3G,Wi-Fi,Bluetoothなど全てが対象となります。
技適が無い場合は電波が認可されていないからです。
過去に技適マークの無い機器を販売した業者が「電波法違反幇助」で逮捕されたケースも存在したそうです。
そもそも技適とは?何のためにあるの?
グローバルな時代にして時代錯誤のような法ですが、そもそもなんで技適や電波法なんてルールがあるのでしょうか。
電波と一括りにしても電波の周波数定義は3kHz~3THzとキロ(3,000Hz)からテラ(3,000,000,000,000Hz)まで非常に広いです。
なので自由に使ってよい事にした場合、他人の通信を妨害したりする通信機器が使われた場合に規制する事が出来ないからです。なのでしっかりと認証時にチェックする仕組みを作っているのでしょう。
なので国内のSIMを利用する場合には技適認証を受けたスマホを利用しましょう。
技適が無いスマホとは? 海外入手端末は注意
国内販売では技適があっても海外で販売されているSIMフリースマホには、日本の規格なので技適が無い場合も多いです。
ASUSの人気のSIMフリースマホのZenFone3などは国内の定価が海外より1万円以上高く設定されているため、海外のオンラインショップなどから安く取り寄せるという方法も有りますが、この際には技適認証が無いことが多く、国内で使用する場合には違法になるので注意しましょう。
大手キャリア販売のスマホや格安SIMでセット販売している格安スマホであれば技適認証を通過しているので問題なしです。
中古のスマホの場合には技適はどうなるの?
中古の場合にもそのスマホが元々どこで購入されたものなのかを確かめる必要があります。
上記のように大手キャリアや格安SIM販売の格安スマホであれば技適認証されているので問題ありませんが、海外で入手したSIMフリースマホの場合には技適マークが無い場合もあるからです。
SIMフリースマホの技適を確認する方法
以下の郵便局に似ている技適マークの有無で確認するか端末毎に設定から確認することが可能です。
■iPhoneの場合:「設定」⇒「一般」⇒「法律に基づく情報」⇒「認証」から確認可能です。
Androidの場合は様々な機種があり、技適マークの記載位置はバラバラです。
また総務省の確認ページで判別可能です。
技術基準適合証明等を受けた機器の検索 | 総務省
今後は電波法は緩和させる方向に
現状では取り締まっていないので知ってても知らずとも電波法違反をしている人は多いです。
違法は違法なのですが国が特定して取り締まる労力と実際に起こっている被害が釣り合っていない為グレーゾーンのような状態です。
また電波法があっても正直外国人旅行者などが持ち込んだスマホとの区別が付きません。
外国人が自分の国で入手したスマホを日本に持ち込んで使う場合には、海外ローミングで使用する場合には電波法違反にはらりませんが、日本国内で提供している回線のSIMカードを挿して利用した場合には電波法違反になります。
しかし2020年の東京オリンピックで外国人観光客が多くなった場合を想定して、電波法の範囲を今後緩和される方向で話が進んでいるみたいです。