格安スマホの割引キャンペーンに定評のある格安SIM市場でトップシェアの楽天モバイル。
しかしY!モバイルやUQモバイルといった大手キャリア傘下の格安SIM以外は通信速度ははっきりいって厳しいです。
格安SIMって通信回線の速度が遅いってイメージあるなぁ。
じゃあ楽天モバイルはYouTubeとか動画よく見る人には向かないの?
時間帯や環境・ユーザー数と回線増強のバランスにもよりますが、ドコモ回線の格安SIMの中では楽天モバイルが一番動画視聴に向きます。
今回は楽天モバイルでYouTubeなどの動画を視聴できるのかを解説していきます。
楽天モバイルで動画は見れる?動画視聴に必要な通信速度
楽天モバイルに限った事ではありませんが格安SIMは基本的には通信速度を犠牲にして低価格を実現していると言えます。
なので時間帯によっては回線が混み合い、動画の視聴は厳しくなります。
特に昼の12時台は多くのユーザーが昼休みで回線が最も込み合う”魔の時間帯”です。
UQモバイルやY!モバイル以外の格安SIMでは動画視聴はおろかウェブサイトの閲覧も厳しいくらいの回線速度になる場合も。
参考:「楽天モバイルは通信速度が遅い?昼12時台は極端に繋がらない【2017年版】」
動画視聴には1Mbps以上が必要
YouTubeなどの動画視聴には1Mbps以上の通信速度が必要です。
1Mbpsとは1秒間に1MBのデータがダウンロードできる速度で、0.2Mbpsが一般的な低速通信時の回線速度です。
回線速度の目安としては↓
通信速度(Mbps) | メール・LINE | ウェブ閲覧 | 動画視聴 |
1.0Mbps~ | 〇 | 〇 | 〇 |
0.5~1.0Mbps | 〇 | 〇 | 低画質なら |
0.2~0.5Mbps | 〇 | 画像少なら | × |
0.2Mbps | 〇 | 読込遅い | × |
0.1~0.2Mbps | 〇 | × | × |
0.5MbpsでもYouTubeで低画質ならば視聴は可能です。
時間ごとの楽天モバイルの通信速度の測定結果
ざっくりとですが楽天モバイルの回線速度を朝,昼,晩の3回に分けての測定結果です↓
時間帯 | 平均速度 | 最低速度 |
9時台 | 9.2 Mbps | 0.6 Mbps |
12時台 | 4.7 Mbps | 0.1 Mbps |
17時台 | 5.7 Mbps | 0.4 Mbps |
平均速度と最低速度を3つの時間帯で一覧にまとめましたが、昼の時間帯の最低速度が低速制限時並みに遅いのが分かると思います。
いずれの時間帯も平均速度では動画の視聴は可能ですが、最低速度付近になるとYouTubeの低画質でも厳しいくらいの通信速度まで下がる可能性がある事が分かります。
回線の通信速度とユーザー数の関係
通信速度は高速道路に例えられることがよくあります。
高速道路の路線の数が楽天モバイルがドコモから借りている回線の数で、楽天モバイルユーザーの数が高速道路を通る車の数です。
楽天モバイルのユーザー数が増えれば渋滞が起こりやすくなりますし、楽天モバイル側が回線を増設すれば渋滞は緩和されるという訳です。
楽天モバイルの3日間制限は廃止された
以前は回線速度の遅さだけでなく、3日間で一定量以上のデータ通信を行うと一時的に低速になる”3日間制限”もありました。
2017年3月より3日間制限が撤廃されたため、現在は3日間制限を気にする必要はなくなりました。
【まとめ】楽天モバイルで動画は遅くて見れない? YouTubeの視聴は可能か
そもそも格安SIMは回線速度などを犠牲にすることで低価格を実現しているので、混雑する時間帯に格安SIMで動画を視聴するという事自体が無謀です。
サニーでF1マシンのスピードを望んでいるのと同じです。
楽天モバイルには回線速度が無い分料金が安かったり端末がキャンペーン割引価格で入手できたりと別の長所があるのです。
格安SIMでキャリアより安く使いたいけど動画はスマホで見たいという欲張りさんには、格安SIM中でも最速の回線速度を誇るUQモバイルをオススメします。
またドコモ回線の格安SIMの中では楽天モバイルが最も通信速度が速いので、SIMロックなどの関係でドコモ回線の格安SIMで選ぶ場合には楽天モバイルが一番となります。
参考:問題なく使えるのは?ドコモ回線の格安SIM通信速度を比較【2017年5月版】
また解決にはなりませんが、改善方法としてはYoutubeの場合は画質を落とすことで読込スピード上げたり、Opera miniのようなデータ容量を削減するブラウザを利用する方法もある程度は有効です。
参考:「データ通信量節約ブラウザアプリ | YOUTUBEがOpera miniでここまで軽く!」