2018年9月1日よりドコモがiPhone6sを発売するのは衝撃ですね!
基本的に「ドコモauソフトバンクの大手3キャリアは最新のiPhoneモデル」を。
そして「一部の格安SIMで型落ちの古めのiPhoneモデル」を販売する事で住み分けをしてきましたからね。
去年でもiPhone7すら叩き売りしていた大手キャリアが、更に古いiPhone6sを売り出すなんて。
しかし2018年にドコモは格安SIMで扱われる型落ちモデルのiPhone6sを安く販売開始したことで、ドコモはその住み分けを崩そうとしています。
実際に「ドコモでiPhone6sを買った時」と「格安SIMでiPhone6sを買った時」どちらが安いのか詳しくみていきましょう。
ドコモが格安SIMの格安iPhoneを崩しにかかる!?
2018年9月1日より、ドコモが旧モデルのiPhone6s(32GB)の販売をスタート!
今までは「最新iPhone=大手キャリア」「安い型落ちiPhone=格安SIM」という住み分けがされており、2018年時点で人気のモデルで言うと
大手キャリア | iPhone8 / iPhoneX / iPhone7 |
一部の格安SIM (Y!やUQ,mineo,BIGLOBE,楽天など) |
iPhoneSE / iPhone6s |
といった感じになっていますが、この住み分けをドコモが崩しに掛かりました。
株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、2018年9月1日(土曜)より、ご利用料金がずっと毎月1,500円割引となる料金プラン「docomo with」対象端末に、アップル社の「iPhone 6s(32GB)」を追加いたします。
今までの格安SIMのiPhoneモデルとキャリアのiPhoneモデルの住み分け
ワイモバイルやUQモバイル、mineoや楽天モバイル、BIGLOBEモバイルと言った一部の仕入れルートを確保できる格安SIMでは、iPhoneSEやiPhone6sと言った型落ちiPhoneモデルが非常に安くセット購入できます。
事実、2年契約のUQモバイルやワイモバイルではiPhoneSEで実質0円などのキャンペーンも行っているほどです。
対して最近のiPhone8やXなどのモデルは、過剰なスペックによってそもそもの端末価格が上がってきているというのも相まってかなり高額です。Appleストアの定価を見てみても最新のiPhoneの価格は以下のように高額です↓
iPhoneモデル | Appleでの本体定価 |
iPhone X | 112,800円(64GB) 129,800円(256GB) |
iPhone 8 | 78,800円(64GB) 95,800円(256GB) |
iPhone 7 | 61,800円(32GB) 72,800円(128GB) |
iPhone 6s | 50,800円(32GB) 61,800円(128GB) |
定価でもiPhoneXとiPhone6sで倍くらい本体価格が違うんですね。
そうなんです。
特に高額なiPhoneXや8を大手キャリアで購入する場合、分割で端末代がいくら掛かっているのか把握しづらいですが、結構な額のローンになっています。
月額料金でもなんだかんだで1万円近く掛かっている人も多いと思います。
この「キャリアは最新iPhoneで高い」という構図を崩しに、今回ドコモが敢えて古いiPhone6sを販売開始したという状況です。
ドコモのiPhone6s購入時の月額料金は何円?料金シミュレートしてみた
という事で人気のiPhoneも、最新端末だけでは料金を安くできないので、安い型落ちiPhoneの需要を狙ったドコモは流石ですね。
しかしいくら古い分安いiPhone6sでも、最終的な月額料金が高かったら何のありがたみもありません。ドコモは「月額1,980円~使える!」と言っていますが、いつもの価格表記なので実際いくらになるのかは疑問です。
なのでドコモでiPhone6sを購入した時の月額料金が何円になるのかをシミュレーションしてみました↓
【ドコモでiPhone6s購入時の料金内訳】
iPhoen6s端末代金 | 1,658円/月(39,800円を24回分割購入) | |||
docomo withの端末割引 | -1,500円/月 | |||
spモード | 300円/月 | |||
シンプルプラン(通話プラン) | 980円/月+通話料20円/30秒 | |||
ベーシックパック | 月~1GB | 月1~3GB | 月3~5GB | 月5~20GB |
2,900円/月 | 4,000円/月 | 5,000円/月 | 7,000円/月 | |
合計月額 | 月額4,338円 | 月額5,438円 | 月額6,438円 | 月額8,438円 |
以下で料金内訳の補足をしていますが、月額料金は使ったデータ通信量に応じて上記の4段階に上がっていきます。
スマホユーザーの月のデータ通信量の平均を考えると3~5GBが一番多いので、最安プランでも大体月額5~6千円くらいとなりそうです。
【内訳の補足】
また、ドコモでは2018年より従量制の『ベーシックプラン』がスタンダードになっているので、月のデータ利用料に応じた4段階の料金帯になります。
確かに最新のiPhoneXなどの購入する時よりは安いですけど、型落ちモデルを最安プランで契約して月額5~6千円ってそんなに安くないような…
他にも無料通話通話オプションが無いので、通話1時間につき2,400円も掛かってしまいます。なので通話が多い人は安い「シンプルプラン」ではなく「カケホーダイプラン」にした方が良いでしょう。
対して格安SIMでiPhone6sを購入した時の月額料金シミュレート!
格安iPhoneに殴り込んできたドコモはiPhone6s(32GB)が最安で月額5~6,000円程度という結果になりました。
対してiPhone6sをセット購入できる格安SIMの場合には、ドコモより高いのか安いのか気になりますよね。
今回はソフトバンクのグループ会社であり、最も人気のある格安SIM『ワイモバイル』でiPhone6sを購入した場合の料金をシミュレーションしてみました↓
【ワイモバイルで購入時の料金内訳】
プラン | プランS (月2GB) |
プランM (月6GB) |
iPhone6s(32GB)端末代 | 2,700円/月×24回払い | |
プラン料金 | 2,980円/月 2年目以降3,980円/月 |
3,980円/月 2年目以降4,980円/月 |
通話料 | 1通話10分まで無料 (10分超過の1分につき40円) |
|
端末割引 | -1,200円/月 | -1,700円/月 |
ワンキュッパ割 | -1,000円/月(1年目のみ割引) | |
合計月額 | 月額3,480円 (2年目以降4,480円/月) |
月額3,980円 (2年目以降4,980円/月) |
ワイモバイルのプランM(月容量6GB+10分かけ放題付)でも月額3,980円(2年目以降4,980円)という結果になりました。
【ドコモVS格安SIM(ワイモバイル)】iPhone6sの料金比較のまとめ
という事でドコモと格安SIM(ワイモバイル)それぞれでiPhone6sを分割購入した場合の月額料金を利用データ容量帯で比較すると以下のようになります↓
利用データ通信量 | ドコモ | ワイモバイル |
~1GB | 4,338円 | 3,480円(2年目4,480円) |
1~2GB | 5,438円 | 3,480円(2年目4,480円) |
2~3GB | 5,438円 | 3,980円(2年目4,980円) |
3~4GB | 6,438円 | 3,980円(2年目4,980円) |
4~5GB | 6,438円 | 3,980円(2年目4,980円) |
5~6GB | 8,438円 | 3,980円(2年目4,980円) |
6~13GB | 8,438円 | 5,980円(2年目6,980円) |
13~20GB | 8,438円 | – |
ほぼ全条件下でワイモバイルの方が料金が安く済んでいる事が分かります。
唯一ワイモバイルには13GB以上のプランが無いので、月に13GB以上データ通信をする場合はドコモしかありません。(他の格安SIMにAppleのiPhoneSEを持ち込めば済む話ですが…)
という事で、結論としては「ドコモのiPhone6sは最新iPhoneを買うよりは安く済むけれど、格安SIMほどは安くはならない」という事が分かりました。
なので現在「iPhoneを安く使いたい」を考えている人は、早めにワイモバイルやUQモバイルなどの格安SIMに乗り換えてしまうのが賢明な判断だと思いますよ。