2018年6月末をもってソフトバンクで最もお得な割引『スマホデビュー割』が終了してしまいましたが、代わりに登場したのが従量制の『おてがるプラン』です。
おてがるプランってどんなプランなんですか?
最大3GBまでですが使った分だけ料金がかかる3段階従量制プランです。3GBを超過すると通信制限になるのでドコモやauに比べてまだマシな従量制プランと言えます。
ライトユーザー向けのプランなんですね。
ただし割引の本体である「おてがるプラン専用割引」は「学生の新規契約」か「ガラケーから対象機種への機種変更orMNP」が必要なので、今スマホを使っている人は割引は無いので微妙です。
ソフトバンクの『おてがるプラン』ってどんなプラン
ソフトバンクは2018年の6月末より新プランの『おてがるプラン』をスタートしました。
おてがるプランは最大3GBまでの従量制プラン(使った分だけ料金が掛かる)となっており、月内で使ったデータ通信量に応じて以下の3段階の料金帯に分かれます↓
ドコモ「ベーシックパック」やau「ピタットプラン」等の従量制プランとの違い
上記のようにガラケーの世代には馴染み深い「段階式の従量制プラン」ですが、2018年に入ってauが「ピタットプラン」⇒ドコモが「ベーシックパック」と従量制プランをスタートしており、その流れでソフトバンクも従量制の「おてがるプラン」を開始しました。
ドコモやauの従量制プランは、「最大20GBまで使った分だけ料金が掛かる」という上限がヘビーユーザー向けになっています。また「5GBを超えると20GBと同じ料金が掛かる」などミドルユーザーが若干損なしきいが設けられているので別ページでも全くお勧めしていません。
ここで大手キャリア3社の2018年に開始した従量制プランを比較してみると↓
利用データ容量&料金帯 3社比較 |
ドコモ ベーシックパック |
au ピタットプラン |
ソフトバンク おてがるプラン |
~1GB | 2,900円/月 | 1,980円/月 | 1,480円/月 |
1~2GB | 4,000円/月 | 2,980円/月 | 2,480円/月 |
2~3GB | 4,000円/月 | 3,480円/月 | 3,480円/月 |
3~5GB | 5,000円/月 | 4,480円/月 | – |
5~20GB | 7,000円/月 | 5,480円/月 | – |
※上記はデータパックのみの料金なので、ここに通話プランとスマホの端末代金が合算されます。
20GBまで利用可能なドコモとauに対して、ソフトバンクの「おてがるプラン」は最大3GBまでの従量制プランになっており、3GBを超えると通信制限になるのでドコモやauと違って使い過ぎる心配がありません。
スマホユーザーの月のデータ通信量の消費平均は3~4GBと言われていますが、3GBを超えた場合には通信制限が勝手に掛かるので、ドコモやauの従量制プランのように使いすぎて翌月のスマホ代が高額になるという事故が起こらず良心的です。
もちろんどうしても通信制限を解除したければ、従来のように1GBあたり1,000円の割高な追加料金を支払う事でパケットチャージも可能です。
データ使用量が3GBを超過した場合、通信速度を最大128Kbpsに制限します。通信速度制限の解除は1GBごとに1,000円がかかります。
つまりソフトバンクの「おてがるプラン」は最大3GBで通信制限が掛かるので使いすぎず、「動画はそんなに見ない」などライト~ミドルユーザー向けの従量制プランと言えます。
「おてがるプラン」はスマホ代が月額1,980円で使える訳ではないので注意!
最近では大手キャリアはスマホ代などを無視した料金(実際にはほとんど達成するのが難しい価格表記)をバンバンしていますが、ソフトバンクの「おてがるプラン」も月額1,980円で使える事がほぼ無いので真に受けないでください。
月額1,980円で使うためにはソフトバンク光同時加入の割引が必須な点と、そもそもおてがるプランには端末代が含まれていないので最安条件が達成できても+端末代が掛かります。
実際におてがるプラン利用時に掛かる料金はこれくらい
実際にソフトバンクの「おてがるプラン」で掛かる料金の内訳は以下のようになります↓(対象機種のiPhoneSE(32GB)を24回分割購入時)
おてがるプラン料金内訳 | ~1GB | 1~2GB | 2~3GB |
データ定額 (おてがるプラン専用) |
1,480円/月 | 2,480円/月 | 3,480円/月 |
スマ放題ライト (5分かけ放題) |
2,000円/月 | ||
おてがるプラン専用割引 | -1,000円/月(新規:次の機種変更まで割引 機種変更:1年間割引) |
||
iPhoneSE(32GB)端末代金 24回分割時 |
2,700円/月(×48ヶ月) | ||
合計月額 | 5,180円/月 | 6,180円/月 | 7,180円/月 |
キャリアでiPhoneを使う中ではまあまあ安い部類ですね。
特に月3GB以内で収まるライトユーザーならありかも
注意点➀:おてがるプランにはソフトバンク指定の機種の購入が必須!
おてがるプランは「iPhoneを使いたいライトユーザーが大手キャリアで使う」という条件ではそこそこな料金で使うことが出来ます。
しかし「おてがるプラン」に加入するためには、ソフトバンクが指定した以下の機種の購入が必須となる点には注意です↓
『おてがるプラン対象機種』
iPhoneSE(32GB) | 端末価格 | 24分割時の月額 | 48分割時の月額 |
iPhoneSE(32GB) | 64,800円 | 2,700円/月×24ヶ月 | 1,350円/月×48ヶ月 |
iPhoneSE(128GB) | 77,760円 | 3,240円/月×24ヶ月 | 1,620円/月×48ヶ月 |
HTC U11 | 70.320円 | 2,930円/月×24ヶ月 | 1,465円/月×48ヶ月 |
Android One S3 | 30,720円 | 1,280円/月×24ヶ月 | 640円/月×48ヶ月 |
HUAWEI nova lite 2 | 30,720円 | 1,280円/月×24ヶ月 | 640円/月×48ヶ月 |
DIGNO J | 30,720円 | 1,280円/月×24ヶ月 | 640円/月×48ヶ月 |
シンプルスマホ4 | 30,720円 | 1,280円/月×24ヶ月 | 640円/月×48ヶ月 |
「HUAWEI nova lite 2」「DIGNO J」「シンプルスマホ4」はいずれも2018年7月発売の最新モデルではありますが、いずれもエントリーモデルに近い機種が多いです。
中でもiPhoneSEに注目が集まります。iPhoneSEはiPhone6s~7相当のスペックがありますが型落ちモデルです。最新iphoneはおてがるプランでは使えない点には注意です。
おてがるプラン対象機種でも端末料金は安くない
上記のようにこれらの対象機種の端末代金は特に安くもないですし、ソフトバンクの端末割引『月月割』が適用されないのでこれ以下にはなりません。
現在Apple公式でSIMフリーで39,800円で販売されているiPhoneSE(32GB)が64,800円なので全然安くないです。何が特別なのか。
おてがるプラン専用割引の1,000円割引は学生かガラケーからスマホ以降者のみ
先程の料金内訳のうち「おてがるプラン専用割引」で月額1,000円の割引になっていましたが、この割引を受けるためには条件があります。(おてがるプラン自体は契約可能です)
- はじめてスマホを持つ新規契約の場合:6~18歳であれば次の機種変更までずっと月額1,000円割引
- 他社のガラケーから乗り換え(MNP)の場合:1年間だけ月額1,000円割引
- ソフトバンクのガラケーからスマホに機種変更:1年間だけ月額1,000円割引
新規契約は学生のみ「おてがるプラン専用割引」が適用され、次の機種変更まで毎月1,000円の割引がされます。(おてがるプラン自体の契約は年齢に関わらず可能)
2018年6月まで実施していたスマホデビュー割と同じような条件&割引内容です。
そしてMNP(乗換え)やソフトバンク内でのガラケーからスマホへの移行も専用割引の対象になりますが、こちらは1年間だけ毎月1,000円割引なので学生に比べると割引額は弱めです。
はじめてスマホをご利用になるお客さまは、次の機種変更まで割引が適用されます(基本料からの割引)。すでにスマホをご利用になっているお客さまはご加入から1年間、割引が適用されます。
なので既にスマホを使っている人は「おてがるプラン専用割引」が適用されない点には注意して下さい。
『まとめ』ソフトバンクのおてがるプランは
- データプランは3GBまでの「3段階定量制」でライトユーザー向け
- エントリーモデルやiPhoneSEなどの専用端末の購入が条件で、端末代は安くはない
- 本体である「おてがるプラン専用割引」は学生の新規契約かガラケーからスマホ移行のみ対象
となっています。
もしソフトバンクで安くiPhoneスマホデビューしたいなら、学生やガラケーからスマホへ移行であれば、iPhoneSEを購入するのは有りかもしれません。
ただ、グループ会社のワイモバイルで一括9,800円でiPhoneSEが買えてしまうのでわざわざソフトバンクで新規契約するメリットがほとんどないですが…