2018年4月よりauで今まで無料だったテザリングが有料ですって!
ただでさえ高いのにどうして?
格安SIMではテザリングくらい無料で提供していますからね。
ソフトバンクもテザリングを有料化するとの事で、今回は大手3キャリアのテザリング有料化の理由と我々ユーザーの負担について調べてみました。
2018年4月よりauとソフトバンクがテザリング有料化!その理由は?
2018年4月よりauはテザリングオプションの有料化となり、今まで無料で利用できたテザリングオプションが有料(月額500円)に。
後を追うようにソフトバンクも2ヶ月間の移行期間を経た後、6月よりテザリングオプションの有料化に。
テザリングを使うためにはスマホがテザリング機能対応である事の他に、携帯電話会社のオプションに加入が必要な場合も多く、ドコモauソフトバンクでは利用にはテザリングオプションの加入が必要です。
上記は2018年3月時点のauのテザリングオプションのページですが、以下のように「2018年3月末まで無料キャンペーン!」の文字が記載されていますね。
どうして今回auとソフトバンクはテザリングオプションを有料化したのでしょうか?
【補足】テザリングって何だっけ?
テザリングとはデータ通信が可能なスマホをアクセスポイントとして、外出先などでノートPCやタブレット、ゲーム機などを接続する事でインターネットに接続する機能の事です。
参考:「テザリングオプション | au」
テザリング機能は外出先でのインターネットで結構活躍する
テザリング機能は使う人は結構使う便利機能で、特に外出先でノートパソコンやタブレットなどでインターネットをする場合によく使われます。
特にビジネスマンやノマドな人達に多く使われている印象ですね。
自分も出先でノートPCを使うのですが、WiMAXを契約する前はかなりお世話になっていました。
テザリングオプションが有料になるのは大容量プランのみ
auでは以下のようにテザリングオプションが無料になるプランと月額500円掛かるプランに分けられました↓
実は2014年からの大容量プランは終了期日の無い『テザリングオプション無料キャンペーン』という形で無料になっていたため、今回テザリングが有料化したのは『大容量プランのテザリングオプション無料キャンペーンが終了した』というのが正しい表現のようです↓
auでテザリングオプションが無料のプラン |
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auでテザリングオプションが有料(月額500円のプラン)のプラン |
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上記のように大容量プラン以外は2018年3月以降もテザリングオプションは無料のままとなっています。
2018年3月よりauの人気プラン(というかauが推しているプラン)『auピタットプラン』『auフラットプラン』『ウルトラギガモンスター』などは月額料金に加えてテザリングオプション料金の500円が加算されます。
格安SIMでも無料なのに、どうしてテザリングを有料化したの?
今回最大の疑問はつまり「今まで無料だったテザリングオプションがどうして急に有料になったのか」の理由という事です。
2018年現在では大手3キャリアから格安SIMへユーザーがどんどん移行している状態です。格安SIMでは各社当たり前に無料に使えるテザリングオプションが、割高なスマホ代が掛かるauとソフトバンクでは月額500円の負担になるのですから意味がわかりませんよね。
しかもauグループ会社の格安SIM『UQモバイル』と、ソフトバンクのグループ会社の格安SIM『ワイモバイル』でも当たり前のようにテザリングオプションが無料になっています。グループ会社でも無料なのにキャリアだけ有料というのに違和感があるのは自分だけでしょうか。
auとソフトバンクの大容量プランだけテザリングが有料化した理由
ではどうしてauとソフトバンクは大容量プランだけテザリングオプションを有料化したのでしょうか。
1つの個人的な意見になりますが、大容量プランの契約ユーザーがテザリング利用率が高いからではないでしょうか。
最近では自宅に固定回線を引く代わりにスマホの大容量プランをテザリングして固定回線代わりに利用するユーザーも多いと思います。なのでそういった層のユーザーから多く料金を徴収するのがauとソフトバンクの最大の狙いなのではないでしょうか。
auとソフトバンクのテザリング有料化の発表内容
ちなみにauとソフトバンクの表向きの理由は以下のような発表があったそうです↓
◇au
「従来のカケホとデジラのデータプランでは、基本料金にテザリングも含めていたが、大容量プランや新料金プラン(ピタットプランとフラットプラン)では、必要なお客さまのみに提供するオプションサービスに変更した。それにより、従来プランより安い料金で提供できている」
つまり「大容量プランは安価な価格設定にしているんだからテザリングは有料にしてもいいよね?」という事みたいですが、月5GB~20GBで月額6480円かかるピタットプランはそんなに安価なのでしょうか。
◇ソフトバンク
「Wi-Fi対応のPCやゲーム機などをアクセスポイントから利用するための料金で、テザリングを1つのオプションサービスとして提供している。テザリングで通信できることを試験して、オプションサービスとして成り立つことを保証している」
ソフトバンクの場合は「そもそもテザリングは1つのオプションサービスなんだから本来有料なんです」という言い分のようです。
確かにその通りなのですが、他の会社が無料提供しているのとの比較問題なので、あまり納得いきません。
引用:“テザリング有料化”を巡る3キャリアの見解 納得できる? | ITmedia Mobile
ドコモは?テザリング有料化は見送りに
ドコモも2018年4月より30GB以上の大容量プラン『ウルトラギガパック』のテザリングを有料にする予定でしたが、設備等に影響がないことからテザリングの有料化を取り下げてテザリングの無料期間を延長するとの事です。
加入者にはテザリングオプションが有料になった事を告知するべき
という事でauとソフトバンクがテザリングの有料化に踏み切りますが、理由は後付け感が否めません。
一番注意してほしいのが、現在auやソフトバンクで大容量プランを利用しているユーザーです。テザリングオプションは外すことができるので、月額500円加算を嫌ってオプションを外すという選択も可能です。
しかしテザリングオプションの有料化に気が付かないユーザーも少なからずいると思います。最近では紙のスマホ代の請求書もオプションなので、知らず知らずに毎月引き落とされるスマホ代の額が増えている事にすら気が付かない可能性も…
auとソフトバンクにはちゃんと有料化を全オプションユーザーに通知してほしいものですね。
今後はテザリングオプションが有料化する流れに?
ドコモは無料期間を延長しましたが、2018年4月より大手キャリア3社はテザリングを有料化する流れだったところもポイントかもしれません。
ソフトバンクの言い分のように、「そもそもテザリングは1つの立派なオプションなんだから有料にしてもいいじゃないか」という考えを3キャリアを中心に広がっていくとしたら、今後は端末保障オプションなどのようにテザリングオプションも加入するかどうかの選択をせまられる時代になるかもしれません。