実際にキャリア(ドコモ,au,ソフトバンク)から格安SIMに乗り換える時に思うのが「月の中でいつ乗り換え(=解約)すればいいのか」を不安になる人も多いと思います。
結論から述べると大手3キャリアは”解約月でもほぼ日割りがない“ので月末まで使い倒して乗り換えるのがお得です。
更新月のどこで乗り換え=解約するのがベストなのか
現在ドコモauソフトバンクを使っている人が、いざ更新月などに格安SIMへ乗り換える際に
「月の中のどのタイミングで格安SIMに乗り換えれば(解約すれば)いいのか」
と考えてしまいますよね。(自分もそうでした)
更新月であれば2ヶ月の間に乗り換えないと違約金が発生してしまいますが、更新月の中で乗り換える日はいつでもいい訳ではありません。
大手キャリアは解約するする月の料金に日割りが無い=どこで解約しても1ヶ月分の請求に
なぜなら大手3キャリアは解約する月の料金に日割りがほぼなく、解約月の料金はほぼ満額かかるからです。
例えば、更新月がスタートした直後の1月2日にauから格安SIMへ乗り換えたのに、auで2日しか使っていなくても1ヶ月分(平均7,000~8,000円)請求されてしまいます。
つまり見方を変えれば、1日に乗り換え(解約)しても、30日に乗り換え(解約)しても解約月の最終請求額は1ヶ月分なので、なるべく月末近くまで使い倒してから格安SIMへ乗り換えるのがお得とも言えます。
ドコモauソフトバンクの解約月の料金の日割りの有無
先程キャリアは解約月の料金は”ほぼ日割りなし”と説明しましたが、正確には以下のようにドコモは一部日割りがあります。
以下のように3キャリアともカケホーダイプランでは全て「基本料金」も「パケット定額」も日割りにはなりません↓
【3社カケホーダイプランの解約月の日割りの有無まとめ】
3キャリアのカケホーダイ | 基本料金 | パケット定額 | SPモード |
ドコモ | 日割り×(全額請求) | 日割り×(全額請求) | 日割り〇 |
au | 日割り×(全額請求) | 日割り×(全額請求) | 日割り×(全額請求) |
ソフトバンク | 日割り×(全額請求) | 日割り×(全額請求) | 日割り×(全額請求) |
とドコモの場合にも月額300円+税のSPモードは日割りになりますが、基本的に料金の高い「パケット代」「通話プラン」は日割りにならず1ヶ月分が請求されるので、ほぼ1ヶ月分の料金がかかると思っておきましょう。
auは2016年までは解約月は日割り計算でしたが、2016年末より解約月は1か月分全額請求に変更になっています。なのでauとソフトバンクは問答無用で解約月は日割り無し=1ヶ月分全額請求されます。
つまり大手3キャリアとも解約月は”ほぼ”全額請求されます。
キャリアから乗り換え後の格安SIM側の初月の料金にも注目!
乗換えの月に掛かる料金は、乗り換え元のキャリアの解約月料金だけではありません。
乗換え先の格安SIMの初月の料金も同じ月に掛かる事も考える必要があるからです。
しかし多くの格安SIMでは、「初月=月の途中からの利用」となるため、初月の料金は日割りを採用しているところが多く、加入したオプション料金も初月無料というものが多いです。
もちろん全数百あると言われる格安SIMなので全てではありませんが、最大手の「UQモバイル」や「mineo」なども初月は日割りを採用しています。
なので乗り換え先の格安SIM側の料金だけ考えると「月末」でも「月初」でも日割りなので問題ありません。
開通までのタイムラグもあるので余裕を持った乗換え手続きを!
ここまでの結論としては、
- 【乗り換え前の大手キャリア側】:日割りほぼ無し=月末まで使い倒した方がお得
- 【乗り換え先の格安SIM側】:初月は日割りの会社が多いのでいつでも問題なし
なのでキャリアを解約月の月末まで使い倒した方がお得という事になります。
しかし格安SIMでの乗換え手続きにはタイムラグがある点には注意して下さい。
ご存知の通りMNP乗換えの場合、乗り換え先の格安SIMで電話番号の開通手続き(MNP転入手続き)が完了した段階で、乗り換え前のキャリアとの契約が自動解約になります。
何が問題なのかというと、MNP転入手続きは格安SIM申込後にSIMカード(セット購入した場合はスマホも)が届いた段階で自分で行う必要があるので、申し込みから実際に乗り換えが完了(つまりキャリア解約になる)までにタイムラグがあるからです。
タイムラグの原因は「申込時の入力不備」が最も多いですが、他にも「支払方法のクレカの審査」や「発送の準備」「物流の混雑」など様々な原因が考えられるので、少なくとも乗換えたい月の20日までには申し込みを完了させておきたいところです。
格安SIMが月末ギリギリで起こる最悪のケースはこれ
という事で結構ありがちな最悪のケースを見てみましょう。
例えばauからmineoに乗り換えると仮定して、7月31日に格安SIMに申し込んでしまった場合を考えます。
SIMカードが自宅に届いてMNP転入手続き(=同時にキャリア自動解約)を行うまでに数日のタイムラグがあるので、実際にキャリアを解約できるのは月をまたいだ翌月8月に突入してしまいます。
キャリアでは翌月になればその月1ヶ月分の料金が請求されます(8月の全額をauから請求される)し、もし更新月が6~7月の期間であったなら、更新月終了で再度2年契約が更新されているので8月au解約は違約金(9,500円+税)が発生する月に突入しています。
結果auで8月分全額と違約金を支払う事になり、2万円近い被害となります。
【MNPフロー】キャリアから格安SIMへ乗り換えの理想的な日程はこれ!
色々と解説しましたが「じゃあどうすればいいんだ」という声が聞こえてきそうなので実際に乗り換えの流れを作ってみました。
ポイントは
- MNP予約番号の取得は15日前後に行う
- MNP予約番号の取得から5日以内に格安SIMの申込を行う
- 月末までにSIMカードが届くので、月を跨ぐ前にMNP転入手続きを完了させる
というところです。
上表のフローにもあるように、電話番号を引き継いだ乗換えには「MNP予約番号」という10桁の番号をキャリアに電話して発行してもらう必要があり、その番号を格安SIMの申し込み時に入力する形になります。
その際に
MNP予約番号の有効期限は14日
格安SIMによっては申込時にMNP予約番号の有効期限が10日以上必要
などの条件がある事から、乗り換えたい月の15日に「MNP予約番号を発行」してもらい、20日までに「格安SIMに申込」をするのが一番スムーズで余裕のある乗換えの流れと言えます。
その他乗り換え前にキャリアで完了させておきたいこと
キャリアで購入して使っているスマホを格安SIMに持ち込んで使う場合には、事前にSIMロックの解除もしておきましょう。(一応解約後100日まではSIMロックの解除は可能)
他にも
- 「キャリア解約前にポイントを使い切ってしまう」
- 「家族で格安SIMへ乗り換えをする場合には、キャリアで名義変更をする」
などキャリア解約前に準備を忘れないようにしましょう。