格安SIMの中でもトップシェアを誇る楽天モバイルですが、遂に格安SIMとしてはY!モバイルに次ぐ「無制限完全かけ放題」が2017年4月に登場しました。
回線速度も優秀な楽天モバイルなのでこれで実質大手キャリアを利用するメリットがほとんどなくなってしまったと言えます。
最近は5分かけ放題が一般的だし、通話料金が高い=格安SIMの弱点という認識も過去の話になりつつあるね。
「遂にY!モバイル以外の格安SIMでも完全無制限かけ放題がでできたか」と思ってしまいます。
今回はそんな楽天モバイルの「完全無制限かけ放題」を解説していきます。
格安SIMの通話無料オプションは必須!
「格安SIM=通話料金が高い」というイメージがありますが、普通の音声通話のプランの加入だけだと通常通話料金20円/30秒と非常に高額なスマホ代になります。
月に1時間通話すると通話料だけで2,400円も掛かってしまうので”格安”ではなくなってしまいますよね。
なので月に通話合計15分以内のに収まる人でない限りは「通話無料サービス有りの格安SIM」や「格安SIMの通話無料オプション」に加入するのが一般的です。
多くの格安SIMで「5分かけ放題」通話無料オプションがあり、月額800~900円くらいで5分までの通話料を無料にできます。
後述しますが現在のスマホユーザーの1回の通話時間の平均は3分程度なので、多くのユーザーは「5分かけ放題」で通話料金の大半を軽減できます。
しかし「5分かけ放題」オプションは5分を超過した分の通話料金は10円/30秒と安くは無く、長電話が多い人にとってはあまり恩恵がありません。
従来は「長電話が多い人は大手キャリアで使う」しか選択肢が無かったのですが、Y!モバイルや楽天モバイルで登場した完全無制限のかけ放題が登場したため、格安SIMでも通話時間を気にせずガンガン通話できるようになりました。
楽天モバイルの無制限かけ放題
楽天モバイルでは2017年4月24日より「楽天でんわかけ放題」のサービス提供を開始しました。
今までは「5分かけ放題オプション」だけだったのでこれで大手キャリアと同じ通話プランの選択が出来るよになりました。
楽天モバイルのかけ放題オプションは以下の2種類になりました↓
楽天でんわ 5分かけ放題
こちらは従来の「5分かけ放題」オプションです↓
■オプション料金:月額+850円(税抜)
■オプション内容:5分以内の国内通話なら何度でもかけ放題
■5分超過時の通話料金:5分超過分の料金は10円/30秒と通常の通話料金(20円/30秒の半額)
楽天でんわ 完全無制限かけ放題
こちらが2017年4月に登場した完全かけ放題オプション↓
■オプション料金:月額+2,380円(税抜)
■オプション内容:国内通話が通話時間・回数無制限でかけ放題
楽天でんわ両オプションとも「楽天でんわアプリ」からの発信
ここが唯一の手間とも言えるかもしれません。
楽天モバイルの通話無料オプションはどちらも専用アプリ「楽天電話アプリ」から発信するか、手動で6桁の番号「003768」を電話番号の前に付けて発信する必要があります。
格安SIMでは一般的なプレフィックス方式ですが、この点は大手キャリアと差異がある点です。
といっても専用アプリから発信するだけですが。
3月に完全かけ放題オプションのトライアルを実施していた
楽天モバイルは2017年3月に100人限定で上記の無制限かけ放題のトライアルを行っていました。(2017年4月現在トライアル終了)
トライアルでは月額1,980円(税抜)だったので、正式サービスはトライアル時より若干高いオプション料金となっています。
楽天モバイルは「5分かけ放題 VS 完全無制限かけ放題」どちらのオプションが良いか
楽天モバイルは2つの通話無料オプションがありますが、オプション料金は月に1,530円も違います。
どちらを選択すれば良いのでしょうか。
スマホユーザーの通話時間の月平均が68分と言われているので、多くのユーザーはどちらかのオプションに加入した方が節約できます。
判断基準は「1回の通話時間が5分で収まるかどうか」です。
月の通話時間合計が多くても、事務的な通話など5分以内の通話が多いユーザーは「5分かけ放題」で充分です。
携帯ユーザーの平均通話時間は以下の様に7割以上の通話が5分以内に収まっているとの調査結果もあります↓
通話時間区分 | 割合 |
3分以内 | 47% |
3分~5分 | 26% |
5分~10分 | 15% |
10分~20分 | 7% |
20分~ | 5% |
対して「5分かけ放題」の場合にはの場合には5分を超過した通話料金は10円/30秒なので30分で600円/月、1時間で1,200円/月掛かります。
オプション料金の差額が1,530円違うので「5分を超過した通話時間が月76分を超えるかどうか」で判断しましょう。
楽天モバイル「完全無制限かけ放題」と大手キャリア通話プランとの比較
完全無制限のかけ放題と言えば今までは大手キャリアの専売特許でしたが、楽天モバイルの通話無料オプションと比較してみます↓
5分かけ放題 | 完全無制限かけ放題 | |
楽天モバイル | 楽天でんわ 5分かけ放題 (縛り無し月額850円) |
楽天でんわ 無制限かけ放題 (縛り無し月額2,380円) |
ドコモ | カケホーダイライトプラン (2年縛りで月額1,700円) |
カケホーダイ (2年縛りで月額2,700円) |
au | スーパーカケホ (2年縛りで月額1,700円) |
カケホ (2年縛りで月額2,700円) |
ソフトバンク | スマ放題ライト (2年縛りで月額1,700円) |
スマ放題 (2年縛りで月額2,700円) |
と5分かけ放題は圧倒的に安いのが分かりますが、完全無制限かけ放題もそこそこ安いのが分かります。
楽天モバイルの通話無料オプションを付けた時のトータル料金
結局知りたいののは最終のスマホ代請求です。
いくら無料通話オプションが安くても最終的に高くては意味は無いです。
楽天モバイルの場合には「月3.1GBのデータ容量が月額1,600円で利用可能」なので、上記の「完全通話無料オプション:月額2,380円」と合計して月額3,980円で完全無料使い放題が利用可能です。
5分かけ放題オプションであれば、
「月3.1GBのデータ容量が月額1,600円で利用可能」
+
「5分かけ放題:月額850円」
=
月額2,450円で利用可能です。
流石格安SIMのトップシェアなだけあって圧倒的に安いですね。
楽天モバイルのプラン組み合わせと料金一覧
楽天モバイルでは⓵データ容量と⓶通話無料オプションの組み合わせで料金が決まります。
楽天モバイル | ⓵データ容量(通話SIM) | ⓶通話オプション |
ベーシックプラン | 月額1,200円 | 無し(+円)
「5分かけ放題」 完全かけ放題 |
3.1GBプラン | 月額1,600円 | |
5GBプラン | 月額2,150円 | |
10GBプラン | 月額2,960円 | |
20GBプラン | 月額4,750円 | |
30GBプラン | 月額6,150円 |
プランは多くありますが一般的なスマホユーザーのデータ消費量の月平均は3GB程度と言われているので、多くの人は「3.1GB」に通話の使用頻度に応じてオプションで「5分かけ放題」か「完全無制限のかけ放題」を付けるのがオススメです。
無料通話で定評のあるY!モバイルとの比較
「5分かけ放題」オプションは現在一番メジャーな通話無料オプションとなっており、多くの格安SIMで利用できます。
しかし無制限の完全無料かけ放題を提供している格安SIMはほとんどなく、ソフトバンクの100%子会社である「Y!モバイル」がオプションで完全無料かけ放題を提供しています。
楽天モバイルとY!モバイルの完全無制限かけ放題の料金を比較
Y!モバイルの完全無制限のかけ放題の料金内訳
■スーパーだれとでも定額:月額1,000円
で合計3,980円(2年目以降4,980円)で利用可能です。
1年目は楽天モバイルと同じトータル月額料金ですが、2年目で月額料金が1,000円高くなる点と2年縛りが前提の契約となることから楽天モバイルの方が良心的な完全かけ放題プランと言えます。