モバイルwifiの中でも人気のWiMAXを探しているんですが、よく出てくる用語で”WiMAX2+”とか”au4GLTE”とかがあってよく分かりません。
通信規格は日々進化していますが、その中でもWiMAX以外にもWiMAX2+やau4GLTEという通信規格もあります。
WiMAXではそれらの通信規格もオプションで利用できるので、WiMAXを調べているとよく登場します。
全部通信規格の名前って事?
そうですね。
確かにWiMAXとは本来通信規格の名前なんですが、知名度が高く様々なものをまとめてWiMAXと呼んでいたりするせいで紛らわしくなっています。
という事で今回はWiMAX、WiMAX2+、auLTEについてハッキリさせましょう。
まずはWiMAXとWiMAX2+の違いについて
“WiMAX”は回線規格を表しているのですが、2015年から新しくWiMAX2+(ワイマックスツープラス)という回線に徐々に切り替わっています。
以前のWiMAXと現在のWiMAX2+の性能差は以下のように雲泥の差があります↓
通信品質 | 旧WiMAX | WiMAX2+ |
最大通信速度 下り(ダウンロード) |
13Mbps | 440Mbps |
最大通信速度 上り(アップロード) |
15Mbps | 30Mbps |
通信制限 | 無し | 3日間で10GB ギガ放題プランは無制限 |
注目はWiMAXからWiMAX2+になっての下り(ダウンロード)の通信速度で大幅に向上しているのが分かります。
ウェブ閲覧や動画視聴など、データ通信で行う行動の多くがダウンロードなので、WiMAX2+で大幅に使いやすくなったと言えるでしょう。
また上記は最大速度なので実測の通信速度はもっと低いものの、WiMAX2+では実測でも平均30Mbps以上は出るのでほとんどの場合に遅さを感じることがないと思います。
ちなみに旧WiMAXは2018年には提供が終了し、WiMAX2+に完全移行するとの事です。
現在ではWiMAX=WiMAX2+を指している
2017年現在ではWiMAX2+回線がほとんどとなっていますが、昔の名残でWiMAXと呼んでいることが多いです。
そもそも現在は”WiMAX”という単語がプロバイダ名や商品名に含まれているので、回線規格という本来の意味よりも広く捉えられています。
今はWiMAXと言ったらWiMAX2+回線が使えるサービス全般を指しているんですね。
2+になってかなり速くなってますね。
ではWiMAXとau4GLTEは何が違うの?
WiMAXという通信規格以外にも3Gや4G、LTEという名前を聞いたことがある人は多いと思います。
3Gや4G、LTEもWiMAXと同じく通信回線の規格で、WiMAXはその中でも新しい次世代の通信規格です。
LTEは4Gに近い存在で、主にスマートフォンの回線に使われていますね。LTEとか3Gという表示をスマホの左上に表示されているのを見たことはありませんか?
LTEでもドコモauソフトバンクの大手キャリア3社が有名ですが、その中でもauのLTE回線をau4GLTEと呼ぶんですね。(ちなみにWiMAXもau系の通信回線です)
現在モバイルwifiルーターを提供している主要5社(ドコモ/au/ソフトバンク/UQモバイル/Y!モバイル)はそれぞれ以下の回線を持っています↓
モバイルwifiルーター 提供会社 |
通信規格 | 通信制限 |
au | au4GLTE | 7GBで速度制限 |
UQ WiMAX | WiMAX2+ | 無し |
ソフトバンク | 4GLTE | 7GBで速度制限 |
ワイモバイル | Y!Mobile LTE | 7GBで速度制限 |
ドコモ | LTE Xi | 7GBで速度制限 |
Y!モバイルはソフトバンクのサブブランド、UQ WiMAXはauのサブブランドなので実質大手キャリア3社なのですが、UQ WiMAX以外はLTE規格を使っているのが分かります。
またWiMAX以外のLTEには月7GB以上のデータ通信を行うと通信制限で低速になってしまうというデメリットも。
つまりWiMAXは唯一上限なしで高速データ通信が行えるモバイルwifiルーターという点が最大のメリットであり、人気の理由でもあります。
ちなみにau4GLTEとWiMAXについて比較すると↓
通信規格 | 用途 | 通信の特性 |
au4GLTE | スマホの回線がメイン | エリアが広いが通信速度はWiMAXより遅い |
WiMAX(WiMAX2+) | WiMAX系のモバイルwifiルーター | アリアはau4GLTEより狭いが通信速度は速い |
つまりauグループはスマホ向けのau4GLTEと、更にエリアは狭い分高速通信が可能なWiMAXという2種類の通信回線を持っているという事になります。
上記のように回線の通信範囲ではau4GLTEが勝りますが、通信速度ではWiMAX(WiMAX2+)が勝っており、スマホ回線以上に高速な通信が可能となっています。
WiMAXではLTEオプションを付ければ使えるエリアをカバー可能
WiMAXを契約すると、「LTEオプション」という+1,080円で利用可能なオプションが存在しますが、これはつまりauの中で所有する2種類の回線のうち「au4GLTE」が「WiMAX2+」と一緒に使えるという事です。
前述の通りau4GLTEはエリアの広さに優れ、WiMAX2+は通信速度に優れているので両方の良いとこどりも可能になるというオプションです。
追加のオプション料金が+1,080円掛かる分、WiMAX2+ではカバーできない主要都市から離れたエリアでも、エリアの広いau4GLTEでカバー可能というオプションになります。
WiMAX、au4GLTEとWiMAX2+の違いまとめ
という事でここまでをまとめると
- 現在は旧WiMAX回線よりも高速通信可能なWiMAX2+を使っているが、WiMAXと総称されている
- WiMAXという規格はau系列のUQ WiMAXが所有する通信規格であり、他社はLTEという規格を使っている
- auのLTE通信規格がau4GLTEで、スマホの回線にも使われるようにエリアが広い(速度はWiMAXが優位)
- WiMAXではオプションでau4GLTEの回線も利用可能で、WiMAXよりも広いエリアが使える
という事で少しスッキリしましたね。
専門用語でも意味が分かれば分かりやすいですね。