現在auを利用しているユーザーの多くが月額7,000円~8,000円のスマホ代を支払っており、割高な料金に不満を持っている人がほとんどだそうです。
自分も去年まではソフトバンクで月額10,000円くらい毎月支払ってましたが、格安SIMを使っている今考えると3~4倍のスマホ代だと思うとゾッとします。
でも格安SIMに乗り換えた事のない人は「安い分不便になるんじゃないか」って思うでしょ?
そうなんですよね。
ほとんどの人が「安かろう悪かろう理論」が頭をよぎってしまうのと、「乗り換えが難しそう」というところで断念してしまいがちです。
難しそうかな?
僕は「電話番号引継ぎ予約番号」を聞きに電話して、申し込んで、届いたSIMカードをスマホに挿して終わったけど…
いざ行動してみるとやる事はそんなにないのですが、事前の下調べが意外と時間取られるんです。
今回は現在auユーザーが数少ないau回線の格安SIMに乗り換える際の手順やタイミング・注意点を解説していきます。
auなどの大手キャリアから格安SIMに乗り換えにくい理由 “縛り”
格安SIM・格安スマホに乗り換えを検討していたり調べている人の興味は、何といっても格安SIMの料金でしょう。
しかしauを含む大手キャリアは、お客が簡単に乗り換え出来ないように様々な縛りを設けています。
auなど大手キャリアの縛りの例
2.auなど大手キャリアで購入したスマホには「SIMロック」が掛かっており、自分の回線以外では使えない縛り
ユーザーからしたらたまったものではないのですが、数年前まではスマホ利用に大手キャリア以外の選択肢が無かったのでユーザーはハメ手のような理不尽な制約の中割高なスマホ代を払い続けるしかありませんでした。
最近になって格安SIMが登場し、当たり前ですが格安SIMを選択するユーザーが一気に増えています。
しかし未だに大手キャリアのこれらの”縛り”は残っており、現大手キャリアユーザーは格安SIMに乗り換えにくいのが現状です。
じゃあ具体的にどうすればauユーザーは格安SIMに乗り換えられるの?
逆に考えると上記2つの縛りさえクリアすれば簡単に格安SIMに乗り換えが可能です。
「2年縛り」と「SIMロック」の解決方法を見ていきましょう。
auなどの大手キャリアの2つの”縛り”の解決方法
今回はauの縛りを例に挙げて、「2年縛り」と「SIMロック」の2つの縛りの解決法を解説していきます↓
(大手3キャリアともシステムが同じなので自身の利用しているキャリアに置き換えてOKです)
auの”2年縛り”はどう解決すればいい?
ご存じの方も多いと思いますが、auでは”通称2年縛り”と呼ばれる2年契約システムがあります。
これは契約から2年更新システムで2年に1度の更新月(2ヵ月)以外で解約(乗り換えも解約)した場合には違約金として9500円が請求される制度です。
最近では国の注意で更新月が1ヵ月から2ヵ月に変更されたものの、更新月に解約を忘れた場合には2年後の更新月までは違約金無しで解約できないというシステムです。
慣れて感覚麻痺しているかもしれませんが、よく考えると恐ろしい制度だと思いませんか?
auの”2年縛り”の解決方法
このau(大手キャリア全てですが)の2年縛りは一番簡単なのが更新月まで待つという方法でしょう。
違約金の掛からない更新月まで待って、更新月中に乗り換えを行う事で無料で乗り換え=解約できます。
しかしよく考えてみると実はこの更新月まで待つのがベストな選択でない事が非常に多いです。
なぜなら更新月まで待っている間はauの割高料金を支払い続ける必要があるからです。
更新月が何か月先かによっても変わりますが、格安SIMの月額料金はauの半分以下です。
auを1ヵ月分の料金と格安SIMの1ヵ月料金では5,000円近く差が出るので、2ヵ月で違約金分の料金差ができます。
もちろん差は乗り換え後のプランなどによって個人差は出るものの、更新月まで半年以上かかるようなら殆どの場合は違約金を支払ってでも乗り換えた方が安く済むのは想像に難くないでしょう。
なので解決法としては
「更新月までまだ半年以上あるなら違約金を支払って今月乗り換える方が安い」
となります。
参考:「更新月まで待つ必要無し!違約金払ってもキャリアから格安SIM乗換えが安い!」
auの”SIMロック”の解決方法
auの2つ目の縛りは”SIMロック”です。
SIMロックとは大手キャリアで購入したスマホ全てに掛かっており、他のキャリアの回線を利用できなくなる縛り設定の事です。
例えばauで購入したスマホであれば、au回線でしか使えないようなauのSIMロックが掛かっています。
同じくドコモで購入したスマホには、ドコモ回線でしか使えないようなドコモのSIMロックが掛かっています。
つまりauで購入したスマホを持ち込んで格安SIMで利用する為には、格安SIM側もau回線を利用している必要があります。
そしてほとんどの格安SIM会社はドコモ回線を利用しているため、auで買ったスマホをSIMロック解除無しで使用できる格安SIMは限られています。
キャリアでSIMロックを解除する事も条件付きで可能
2015年5月以降にauで発売されたスマホには「SIMロック解除機能対応」となっています。
キャリアのショップに持って行って「SIMロックを解除して下さい」と言えば3,000円でやってくれますし、My auから自分でも無料でSIMロックを解除することができます。
これは総務省がSIMロック解除を義務化したため、2015年5月以降にキャリアで発売されたスマホはSIMロック解除が可能という訳です。
解除することでどの回線の格安SIMでも利用できます(要各格安SIMの動作端末一覧ページを確認)
SIMロックを介助するデメリットは全くないので「とりあえず」で解除してしまって問題ありません。
またauの場合にはスマホを購入した本人でなくてもSIMロックを解除できる為、中古で購入したauスマホでもSIMロックを解除できたりします。
参考:「中古購入したスマホのSIMロック解除の条件は? auだけ契約者以外も可能!」
au回線を利用している格安SIM会社
2017年4月現在で、au回線を利用している格安SIM会社は以下の3社しかありません↓
au系格安SIM【UQモバイル】
CMや電車でよく見るUQモバイルは、色違いのガチャピン&ムックや美人3姉妹でも有名です。
UQモバイルは実はauの100%子会社なので厳密には格安SIMとは違います。
2年縛りや自動更新などはauと同じなので自由度は低いです。
格安スマホでiPhoneを取り扱っている数少ない格安SIM会社ですが、料金は格安SIMより少し高い程度で利用可能で回線品質も優秀です。
au系格安SIM【mineo(マイネオ)】
mineoは格安SIMの初期から最前線を走ってきた老舗の最大手格安SIM会社です。
特にユーザーへの対応やサポートに定評があり、2017年には全600以上ある格安SIM中で「総合満足度No1」に選ばれています。
“かゆいところに手が届く格安SIM”としても有名でmineoユーザーのコミュニティ「マイネ王」内での情報網や、ユーザーのアイデアを取り入れた様々な機能が斬新です。
契約の縛りや違約金が存在しない事を利用した「後からMNP」や、mineoユーザー内なら誰でもパケットをプレゼントできる「パケットギフト」を応用した裏技的な方法もあり使いやすい格安SIMです。
au系格安SIM【IIJmio(みおふぉん)】
みおふぉんも格安SIM初期から最善を走り続けてきた実績ある格安SIMです。
料金プランや無料通話がmineoと似ていますが、「家族間無料通話が多い」「家族でデータをシェア出来る」など家族でみおふぉんを利用することで格安SIMの中でも随一のコスパで利用可能です。
au回線の格安SIMを選ぶ際の注意点と選定基準
3社ともかなり優秀な格安SIMで評判も知名度も高く正直どれを選んでもハズれることはないでしょう。
auで購入したスマホを格安SIMに持ち込んで使いたい場合には上記の3社から選ぶ事になります。
余談ですがauではショップで格安SIMに切り替える際にUQモバイルを勧めるという話をチラホラ耳にします。
このサイトでもUQモバイルの魅力については充分書いていますが、au回線の他2社はかなり優秀なので安直に決めない方がいいと思います。
大まかに選び方は
■「家族みんなで格安SIMを使いたい」場合はみおふぉん
■「格安スマホ初心者で難しい事はよく分からん」「お試しで契約したい」や上記の2社に当てはまらない場合にはmineo
が自分の中の最終結論です。
実際のauからの乗り換え手順・方法
ほとんどの人が今auで使っている電話番号を捨てないで引き継いで格安SIMでも使いたいと思います。
その場合には携帯電話会社間で電話番号を引き継ぐことのできるMNP制度を利用します。
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)制度で難しそうですが、実際には電話1本を掛けるだけです。
auで利用している電話番号引継ぎ(MNP)の手順
auからMNPを利用して携帯電話番号を引き継いで格安SIMに乗り換える手順です↓
1.auの受付窓口(番号は以下)に問い合わせて「MNP予約番号」を発行してもらう
◆お電話(au携帯電話・一般電話共通):0077-75470(無料)
[受付時間]9:00-20:00
※ご契約者様からお電話ください。◆auケータイ EZweb(フィーチャーフォン)
※スマートフォン、iPhoneではお申し込みいただけません。
1.EZボタン
2.トップメニューまたはauポータルトップ
3.My au
4. 申し込む/変更する
5.au携帯電話番号ポータビリティー(MNP)
[受付時間] 9:00~21:30◆店頭
auショップ / PiPit各店 (一部除く)
※ご本人様確認書類(運転免許証・保険証など)を持ってご来店ください。
携帯電話番号ポータビリティー(MNP)の手続き方法を教えてください | au
【MNP予約番号のルール・注意点】
- MNP予約番号は10桁の半角数字です。
- auの場合は上記の窓口に電話することでMNP予約番号を取得できます。最近ではauから格安SIMに乗り換える人が多いので休日は混在することが多いです。
- MNP予約番号を発行するのは無料(再発行も無料)で、発行しても格安SIMと契約するまでは特に何も起こりません。
- MNP予約番号には15日の有効期限があり、有効期限が切れると無効な番号になります。
格安SIMでは申し込み時にMNP予約番号の有効期限が10日以上ある事が条件の場合が多いので、格安SIM申込の5日以内に取得しましょう。(有効期限が10日以内でも上記の窓口で再発行可能です、ちなみに自分は当日発行してもらいました)
ルールは多いものの申し込みの前日くらいに電話してオペレーターから「MNP予約番号」を聞いてメモするだけです。
(SMSでも控えが届き、MNP予約番号と有効期限が記載されています)
2.MNP予約番号を入力して申込を完了する
格安SIMに申し込みする際にMNP予約番号を入力します。
例えばmineoの場合は以下のような画面があるので10桁のMNP予約番号を入力して通常通り申し込みます。
この際にプランや格安スマホの購入の有無、本人確認書類のアップロードなどを行ないます。
問題なく申込が完了したら、審査を経て数日後にSIMカードが入力した住所に配送されます。
(格安スマホも同時購入していた場合には端末も同時に配送されます)
3.自宅にSIMカードが届いたら切り替え手続き(MNP転入手続き)=不通期間無し
MNP時の電話の不通期間は格安SIMのデメリットとしてよく挙げられますが、au系の格安SIM3社のMNPタイミングはそれぞれ↓
ユーザーが届いたら自分でMNP転入手続きをするまで不通期間は無し(手続き後の約30分間)
■mineo:即時切替
ユーザーが届いたら自分でMNP転入手続きをするまで不通期間は無し(手続き後の約30分間)
■みおふぉん:即時切替=”おうちでナンバーポータビリティ”
ユーザーが届いたら自分でMNP転入手続きをするまで不通期間は無し(手続き後の約30分間)
と3社ともユーザーの任意のタイミングで切り替えが可能で、それまではauの通話が使用可能です。(通話の不通期間はなし)
切り替えた時点でauでの契約は解約され、格安SIMでの通話扱いになります。(この時点で乗換え完了)
ちなみにユーザーが切り替え忘れたりして切り替え前にMNP予約番号の有効期限が切れる事は無く、切れる前に格安SIM側で自動で切り替え=その時点でauを解約になるので安心を。
auで購入したスマホを持ち込んで使う場合にはSIMカードを自分のスマホに差し替え、ネットに接続する為のAPN設定をガイドに沿って行います。
詳細な乗り換えの流れに関しては画像付きで以下のページで徹底解説しているので良ければご参照下さいませ♪
参考:「【絶対迷わない】auからmineo(マイネオ)への乗り換えの流れ 方法・手順」
今月のmineoキャンペーン | mineoへiPhoneを持ち込んで使う |
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