保護者の方の中には子どものスマホデビューや機種変更を考える方も多いシーズンですが、子どものスマホに導入するフィルタリング機能についてどうしていますか?
確かに勝手にアダルトサイトを見たり、課金の高額請求とかよく耳にしますが、忙しくて詳しく調べる時間が無いんですよね。
確かにそうなんですが、フィルタリングは法律上は必須とされていますからね。
ですよね…(知らなかったなんて言えない)
実は子どものスマホのフィルタリング導入率が非常に悪いことからか、2018年2月1日より総務省が『青少年インターネット環境整備法』を改正し厳しくなったみたいです。
保護者が子供のスマホを契約する際に何に気を付ければいいのかをまとめました。
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そもそも青少年インターネット環境整備法って何?
まずは「青少年インターネット環境整備法」の説明からしましょう。
子どものスマホ普及率は年々急増しているにも関わらず、子供に悪影響のあるコンテンツ(アダルトや違法サイトなど)を制限するルール部分がかなり曖昧ですよね。
確かに子供が自由にインターネット検索できるって怖いかも。
興味本位でどんな情報でもどんな人の意見でも見れちゃいますもんね。
そこをルール付けようという事で総務省が2009年に作ったのが『青少年インターネット環境整備法』という法律です。(正式には「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」という名称です)
青少年インターネット環境整備法は「保護者」と「携帯電話会社」両方の義務
青少年インターネット環境整備法という名前でかなりお堅い感じですが、内容を要約すると「保護者側」と格安SIMや大手キャリアなどの「携帯電話会社側」の2者に以下を義務付ける法律です↓
「18歳以下の子どもがスマホを使う場合、保護者は子どもがインターネット上の有害情報の悪影響を受けないように、スマホにフィルタリング機能を導入する」
◇携帯電話会社側の義務:
「保護者から不要の申し出があった場合を除いて、18歳以下の利用者にはフィルタリングサービスを義務付けなければならない」
参考:「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」
という事で2009年より作られた法律なのですが、2018年の2月より以下のように改定されました↓
2018年2月の青少年インターネット環境整備法の改正で何が変わったの?
という事で作られてから8年近く経っての改定となりましたが、主に携帯電話会社側に関する以下の内容が改定されました↓
携帯電話インターネット接続役務提供事業者等は、前項の規定により役務提供契約を締結しようとする相手方が青少年でないことを確認したときは、当該相手方に対し、当該役務提供契約に係る携帯電話端末等の使用者が青少年であるかどうかを確認しなければならない。
つまり格安SIMや大手キャリアなどの携帯電話会社側は、契約時に利用者が18歳以下の青少年であるかどうかを確認することが義務付けられたという事です。
また他にも
- 携帯電話会社側から保護者へフィルタリングについての必要性と内容を説明する事
- 携帯電話会社でセット販売している”格安スマホ”にフィルタリングを導入する事
も義務化された事によって、大手キャリアでも格安SIMでも子供に買った場合には、携帯電話会社側から色々と説明が入る事になりました。
つまり「携帯電話会社側が主導になってフィルタリングを普及させていこう」という取り組みだと言えます。
引用:青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律の一部を改正する法律案概要
今回「青少年インターネット環境整備法」の改定の背景:フィルタリングの軽視
一応2009年から存在している法律なので、ドコモauソフトバンクなどの携帯電話会社では形式上子供のスマホ利用時に、無料で『あんしんフィルター』などのフィルタリングサービスを義務付けていますね。
しかし以下のように、子どものスマホへのフィルタリングサービスやアプリの導入率は全然ダメダメです↓
子供のスマホへの フィルタリング導入率の推移 |
導入率 |
2017年1月時点 | 51.0% |
2016年1月時点 | 51.0% |
2015年1月時点 | 54.7% |
2014年1月時点 | 45.9% |
毎年子供のスマホへのフィルタリング導入率は横ばいどころか減少傾向にあるようで、「保護者側でもフィルタリング自体は知っているけど具体的に何をすればいいかが曖昧」といった声も多いみたいです。
そういった背景から総務省は「フィルタリングの普及には更にもう一歩進む必要がある」という判断の元、2018年2月に青少年インターネット環境整備法を改定し、格安スマホや大手キャリア側が主導となってフィルタリングを普及させる事を義務化したという訳ですね。
まだまだ弱いフィルタリング機能
しかし問題はこの先にあります。
フィルタリングと言っても性能はピンキリで、サービスによって以下のように大きく差があります↓
フィルタリング機能 | ドコモ 安心フィルター |
au あんしんフィルター |
TONEモバイル | i-フィルター Androidのみ |
GPS居場所確認 | 〇 | 〇 | ||
過去の位置履歴 | 〇 | 〇 | ||
ジオフェンス機能 | 〇 | |||
Webフィルター | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ホワイトリスト | 〇 | 〇 | ||
アプリ使用制限 | 〇 | 〇 | 〇 | |
アプリDL制限 | 〇 | 〇 | ||
アプリDL申請機能 | 〇 | 〇 | ||
端末利用ロック | 〇 | 〇 | ||
端末設定のリモート変更 | 〇 | 〇 | 〇 | |
通話の発着信履歴確認 | 〇 | |||
ネット利用時間制限 | 〇 | |||
歩きスマホ防止 | 〇 | 〇 |
一番普及率の高いであろうドコモやauのフィルタリングサービス『あんしんフィルター』などは、Webフィルターくらいしか機能せず、「子供がネットで検索した結果に害悪なサイトを表示しない」という機能はあるもののそれ以外はからっきしなのが分かります。
つまり何が言いたいかというと、「いくら携帯電話会社主導でフィルタリングを普及させても、肝心のフィルタリング機能がザルだと効果は薄いのではないか」という事です。
フィルタリングの性能面でいえば、iフィルターのようなしっかりしたサービスや、子供向けの格安スマホ「TONEモバイル」のフィルタリング機能”TONEファミリー”のレベルの性能は欲しいところです。
◇子供向け格安スマホ「TONEモバイル」のフィルタリング機能が凄い↓
という事で、フィルタリングの導入と共にしっかりとフィルタリングの機能面まで確認して決めた方が良いと思います。
個人的には我が家でも使っていますがTONEモバイルの「TONE e21」という機種のスマホが安全面でも一番優秀でお勧めできます↓