最近ではスマホ代を半額にできる格安SIMに人気が集まり、ドコモなどの大手キャリアから格安SIM・格安スマホへの乗り換え(MNP)が増えてきています。
しかし自分以外にも子供がドコモで『キッズケータイ』を契約している場合、親機が格安SIMに乗り換え(MNP)するとキッズ携帯はどうなってしまうのでしょうか。
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親機がドコモをMNP・解約してもキッズ携帯は使えるが…
保護者が現在ドコモで契約し、子供もドコモで『キッズケータイ』を契約している場合、保護者だけ格安SIMなどドコモから他社へMNP(電話番号を引き継いだ乗り換え)をしても、キッズケータイの契約は問題なくドコモで使い続けられます。
キッズケータイだけドコモに残される場合の3つの注意点
ただし子供単独でのキッズケータイの契約になると、親回線がなくなるので以下の3つの点がデメリットとなるので注意して下さい↓
注意点➀:基本プランが『キッズケータイプラス』から変更になる
保護者がドコモを解約/乗り換えする事で、今まで加入出来ていたキッズケータイ専用プランが使えなくなります。
『キッズケータイ』シリーズの専用プラン『キッズケータイプラス』は子供単独での契約は出来ないので、一般向けのプランへ変更になります。(キッズ系ー帯プラスの対象機種:キッズケータイ HW-02C、HW-01D、HW-01G、F-03J)
以下はドコモの『キッズケータイプラス』公式ページの引用ですが、確かに「単独での契約はできません」と記載されているのが分かりますね↓
キッズケータイプラスをご契約いただくためには、代表回線が下記プランをご契約いただいているシェアグループ(2台目プラスを含む)へのご加入が必要となります。
カケホーダイプラン / カケホーダイライトプラン / データプラン
キッズケータイプラスはご利用者の方が12歳以下の場合に限りお申込みいただけます。また、カケホーダイプラン/データプランのご契約がある場合のみご契約可能で、単独でのご契約はできません。
条件を満たさなくなった場合自動でプラン変更されることがある
なのでドコモの親回線が無くなった場合、キッズケータイプラスの契約条件を満たさなくなり、自動でプランが変更されるようです↓
キッズケータイプラス単独でのご契約はできません。条件を満たさなくなった場合、カケホーダイプラン(スマホ/タブ)へ変更する場合があります。
キッズケータイ単独契約時のドコモ最安プランへ変更
自動変更後の「カケホーダイプラン」は完全かけ放題の代わりに月額2,700円+税という通話プランなので、一番安い『タイプシンプル バリュー』へプラン変更しましょう。
『タイプシンプル バリュー』
バリュープランをご契約の方向けのメール使いホーダイ対応の料金プランです。
通話が少なめで、iモードメール、spモードメールをはじめとするパケット通信がメインの方におススメのプランです。・基本料金は月々743円から
ファミ割MAX50に申込みで月額基本料金が743円に!
キッズ携帯は最安クラスのバリュープラン対象機種なので、その中でも最安の『タイプSSバリュー』なら月額1,483円(税抜)で利用可能です。
また「ファミ割MAX50」に加入する事で”2年縛り”にはなりますが、更に半額で利用可能になります。
なので、最終的に月額は以下の内訳で月額743円+αで利用可能です。
- タイプシングル バリュー:1,483円/月
- ひとりでも割50:-740円/月
- +通話料金:20円/30秒
- 合計金額:743円+α
注意点➁:家族間無料通話が無くなり通話料金が1時間当たり2,400円と割高になる
前記のキッズケータイ専用プラン『キッズケータイプラス』にはドコモ同士の家族間無料通話が有りましたが、保護者はドコモ以外になるので家族間無料通話はなくなります。
変更後の『タイプシンプル バリュー』では無料通話割引などは一切なく、通常通話料金の20円/30秒という割高通話料になります。
月に1時間の通話で2,400円の通話料金が掛かるのでキッズ携帯との通話はなるべく短くしたいところです。
注意点➂:GPS検索機能『イマドコサーチ』が利用できない!
個人的にはこれが最大のデメリットだと思います。
キッズ携帯は防犯対策に持たせているため、GPS検索サービス『イマドコサーチ』による居場所の確認は保護者としては一番使いたい機能なのではないでしょうか。
しかしドコモの『イマドコサーチ』の利用条件は以下のように
- 検索する側(保護者側):iモードかSPモードの契約が必要
- 検索される側(子供側):iモードかSPモードの契約が必要(キッズケータイやドコッチもOK)
と親回線と子回線での契約が必須になっているため、子どもだけキッズケータイを単独契約できてもイマドコサーチでGPS検索が出来ず子供の居場所を探すことが出来ません。
これでは子どもがどこにいるかも確認できませんし、万が一の時にも居場所が分からずキッズケータイを持たせている意味が半減してしまいますよね。
以下のページでは保護者の解約後ではなく子供のドコモ単独契約について解説していますが、同じようにGPS検索サービスと無料通話が無い点がデメリットとなっています。
【まとめ】保護者がドコモを解約/乗り換え時にはキッズケータイはただの防犯ブザーに…
という事で保護者がドコモから格安SIMなどの他社にMNP乗り換えや解約した場合のキッズケータイをまとめると以下です↓
- 保護者がドコモから乗り換えや解約してもキッズ携帯単独で維持可能
- 『キッズケータイプラス』からプラン変更になるので最安『タイプシンプル バリュー 』へ
- しかし無料通話がなくなるので通話料金が1時間当たり2,400円と割高に
- GPS検索『安心ナビ』も利用不可に
つまり残されたドコモのキッズケータイはGPS機能が使えず、通話料金も1時間あたり2,400円と割高になってしまい、ほとんど防犯ブザーのような役割しかできません。
3キャリアともキッズ携帯単独での利用は収益率的にも冷遇している感じが強いですね…
そこで!
ここで考えられる方法は以下の3パターンです↓
- ドコモの一般向けスマホへ機種変更する
- キッズ携帯を解約して格安スマホを新規契約
- 【オススメ】キッズ携帯は更新月まで維持しながら格安スマホでスマホデビューする
1つ目「ドコモで一般向けスマホに機種変更する」という方法もありますが、結局GPS検索サービス『安心ナビ』が使えないという問題はそのままです。
何よりドコモの一般向けスマホの料金は以下のように割高ですから一番損をする方法です。
ドコモの一般向けスマホへ機種変更 | 月額6.000円~ |
ドコモ内の機種変更は割高ですし、結局居場所検索できないから微妙かも…
一番お勧め!格安スマホデビューして後からキッズ携帯を解約する方法
2つ目の「ドコモのキッズ携帯の違約金を支払ってでも格安スマホに乗り換える」という方法もあるにはあるのですが、やはり税込1万円以上の違約金をキッズ携帯を解約する為に支払うのは嫌ですよね。
そこで「格安スマホデビュー&後からキッズ携帯解約」という方法がお勧めです。
つまり「キッズ携帯は使わないけど更新月まで最低料金で維持」しつつ、同時に「別の格安SIMなどの安いスマホを新規契約」するパターンです。(図にすると以下のようになります)
一見2つ同時に契約するから料金が高くなるように思えますが、キッズ携帯の月の利用料金って千円もしないと思います。つまり1年間使い続ける方が今違約金を払って解約するよりも安く済むのです。
その間はキッズ携帯はGPSが使えず通話料金も高いので、新規契約した格安スマホを使うという訳です。
- 格安SIMは月2,000円程度でスマホが持てる
- キッズ携帯は「イマドコサーチ」や「あんしんナビ」「位置ナビ」などのGPS検索オプションを含む全オプションを外せば基本料金だけで更新月まで維持可能
この方法の唯一のデメリットは「キッズ携帯の電話番号がスマホに引き継げない」という点です。
大人の場合には電話番号が変わってしまったら、多くの知人に変更の連絡をしたりかなり面倒ですよね。しかし子供の場合には、キッズ携帯の電話番号が変わってもそんなに問題ないのでこの方法が使えるという訳ですね。
格安スマホには「キッズ格安スマホ」でスマホ依存症の心配なし!
特に子供がキッズ携帯からスマホデビューするとなると色々と心配になります。
しかし最近では格安スマホでもドコモauソフトバンク以上にフィルタリングや制限機能などの『ペアレンタルコントロール』に優れているものが登場しました。
TSUTAYAの『TONEモバイル』という格安SIMですが、2018年現在ではauのミライエフォルテと並ぶキッズスマホとなっています。(我が家でもキッズ携帯からTONEに乗り換えました)
機能面では現状最も優れており、「アプリの制限」や「GPS機能」はもちろん「スマホ自体の利用制限」も学年に合わせて保護者側で設定できます。
なので小学生のうちはキッズ携帯代わりに使い、学年が上がるに連れて制限を緩くしていくという使い方がベストです。
料金も格安SIMなので月額1,100円で利用可能ですし、以降スマホに高額な料金を支払う必要がないのでトータルで家計に優しくて本当に助かってます。