子どものスマホを買おうと思っているんですけど、2018年からフィルタリング導入が厳しくなったってホントですか?
お!
さすがねこ君は耳が早いですね。
そうなんです。
2018年2月より総務省が18歳以下の子供にスマホを持たせる場合にフィルタリングの導入を厳しくしたんです。
ドコモは高いから子供は格安SIMで契約を考えてたんですけど、格安SIMのフィルタリングって性能は大丈夫なんですか?
意外と「安いからサービスや性能が弱い」と思われがちな格安SIMですが、フィルタリングに関してはむしろ大手キャリアよりも高性能なものを使っているんです。
そうなんですか?意外です…
では今回は「格安SIMのフィルタリング事情」を解説していきますよ。
現在「子供のスマホのフィルタリングで悩んでいる」「格安SIMで子供のスマホを考えている」という保護者の方は必見です!
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2018年よりフィルタリングの義務化が厳しくなった!
2009年に18歳以下の子供にスマホを持たせる場合には、子供のスマホにフィルタリングを導入して子供に有害な情報を管理する『青少年インターネット環境整備法』という規制ができました。
しかし以降のフィルタリング機能の子供のスマホへの導入率は以下のように低い水準で横ばい状態です↓
年 | フィルタリング導入率 |
2017年1月 | 51.0% |
2016年1月 | 51.0% |
2015年1月 | 54.7% |
2014年1月 | 45.9% |
これを受けて2018年2月より、『青少年インターネット環境整備法』が改定され厳しくなりました。
改定された内容は主に「格安SIM側主導でフィルタリングを導入する」というもので、今後は格安SIMでもドコモauソフトバンクでも、18歳以下の子供のスマホには携帯電話会社側からフィルタリング導入の同意と説明が義務となりました。
参考:「子供スマホのフィルタリング事情2018!青少年インターネット法改正の影響」
格安SIM側のフィルタリング導入例『mineoの場合』
今回の改定を受けて、格安SIMなどの携帯電話会社側で実施が必須の内容をまとめると
- 契約者か利用者が子供(18歳以下)かどうかを確認する
- 保護者か子供にフィルタリングの必要性と内容を説明する
- 携帯電話会社で販売するスマホにフィルタリング機能の設定・インストールを行う
の3点です。
ネットを調べていると、大手格安SIMのmineo(マイネオ)のフィルタリングに関する取り組みがあったので具体的にどんな事をするのか見ていきましょう↓
今回の法改正を受けてのmineoの取り組みですが、まず、⓵⓶についてはこれまでも実施しておりました。店舗では利用者確認、冊子を用いた説明を行っており、Web申し込みではmineoのお申し込み画面にて、対象者にご確認いただくようにしております。これらは、今後も必要に応じて強化していきます。
引用:mineoの取り組みについて | mineoスタッフブログ
という事でmineoでは店舗販売も行っており店舗の場合には既に対応済みのようですが、問題は⓷でネットで契約したユーザーに対するフィルタリングの導入です。
格安SIMへ申し込むユーザーの大半がネットからの申込なので、ネットから申込をする場合には⓷が問題になります。mineo側の対応は以下です↓
店舗販売での運用
端末とのセット契約が可能なmineoショップ、およびmineoサポート店においては、追加有料サポートメニュー(電話帳移行 etc.)のラインアップとして、「フィルタリングソフトウェアのインストールおよび設定」を追加いたしました。
有料にはなりますが、ご自身での設定に不安がある方はスタッフにお申し付けいただければと思います。Web販売での運用
Web販売では、SIMカードおよび端末を対面でお渡しできず、また、配送前に事前設定してお送りするにも、アプリのダウンロードやインストールに必要なID/パスワード情報のやりとりが発生してしまうなど、フィルタリングソフトウェアをインストールおよび設定の上でお渡しすることが困難です。
そのため、mineoからは、対象者に対して定期的に『フィルタリングソフトウェアのインストールおよび設定を実施されましたか?』という確認のメールを送付することで、フィルタリングサービスの適切な利用を慫慂いたします。
mineoの店舗でスマホを購入した場合には、店舗スタッフが行ってくれる有料オプションで対応可能なようですね。
そしてネットの場合には事前にフィルタリングを導入して配送することが出来ないので、保護者側で導入するしかないみたいです。そしてmineo側から定期的に確認メールがくるみたいですね。
という事で『青少年インターネット環境整備法』の改定を受けて、格安SIM側でも導入率の強化に努めているようです。保護者の方は必ずフィルタリングを子供のスマホに導入して下さいね。
格安SIM毎のフィルタリング機能一覧
という事で格安SIMは全てフィルタリング導入の義務があるのですが、導入しているフィルタリングサービスって格安SIMによって異なるので、機能面も異なります。
以下は各格安SIMで導入しているフィルタリングサービスの機能比較です↓
フィルタリング機能 | ドコモ 安心フィルター |
スマモリ | TONEモバイル | iフィルター Androidのみ |
GPS居場所確認 | 〇 | 〇 | 〇 | |
過去の位置履歴 | 〇 | 〇 | ||
ジオフェンス機能 | 〇 | |||
Webフィルター | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ホワイトリスト | 〇 | 〇 | ||
アプリ使用制限 | 〇 | 〇 | 〇 | |
アプリDL制限 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
アプリDL申請機能 | 〇 | 〇 | ||
端末利用ロック | 〇 | 〇 | 〇 | |
端末設定のリモート変更 | 〇 | 〇 | 〇 | |
通話の発着信履歴確認 | 〇 | |||
ネット利用時間制限 | 〇 | |||
歩きスマホ防止 | 〇 | 〇 | 〇 |
どうでしょうか。
フィルタリングというと検索した時に有害サイトを表示しないようにする機能の事を思い浮かべますが、子供のトラブルになりそうな事はそれだけでは無く、様々なフィルタリング機能があることが分かると思います。
また、ドコモやauではしっかりとフィルタリングは導入しているものの、機能面では少ないです。
逆にスマモリやiフィルターなどの機能の多いフィルタリングサービスを導入している格安SIMも多いので、実は格安SIMの方がフィルタリングの機能面で優秀なんですよね。
特に小中学生の場合には、TONEモバイルの「TONEファミリー」というフィルタリング機能のように子供が使う事に特化して作られた格安SIMを利用するのが一番安心です↓
フィルタリング機能が優秀な格安SIM
やはり機能面ではiフィルターが頭一つ抜けている感がありますので、iフィルターが導入できる格安SIMを以下にまとめました↓
格安SIM | フィルタリングサービス | お勧め度 |
TONEモバイル | TONEファミリー | |
mineo | iフィルター | |
LINEモバイル | iフィルター | |
楽天モバイル | iフィルター | |
IIJmio | iフィルター | |
BIGLOBE SIM | iフィルター | |
bモバイル | iフィルター | |
ワイモバイル | あんしんフィルター | |
UQモバイル | あんしんフィルター | |
ドコモ/au/ソフトバンク | あんしんフィルター |
逆にUQモバイル、ワイモバイルは知名度の高い格安SIMなのですが、フィルタリングはドコモauソフトバンクと同じ「あんしんフィルター」なので機能面は微妙ですね。
参考:「【保護者必見】安さと安全面を両立できる子供向けスマホ選び | 2018年版」