小学校入学時や低学年の子どもの防犯目的でキッズ携帯を持たせるのが定番ですが、最近ではスマートウォッチと呼ばれる腕時計型のキッズ携帯も登場しています。
ドコモでは「ドコッチ01」やauの「マモリーノウォッチ」(上記画像)が特に有名ですね。(2019年時点でドコッチ01は販売終了)
現在子どもに通常のキッズ携帯ではなく、腕時計型の防犯端末をを持たせる場合にはどれがいいのかを比較してみました。
子供に腕時計型を持たせるならどれがいいの?
小学生の防犯対策としてGPSで居場所検索ができる『キッズ携帯』が定番でしたが、Apple Watchなどスマートウォッチ発売の2015年頃からウェアラブル端末(身に付けるキッズ携帯)として、”腕時計型のキッズ携帯”が登場しはじめました。
特にドコモで2015年発売の『ドコッチ01』や、auで2016年発売の『マモリーノウォッチ』は真っ先に名前が挙がるほど人気がありますよね。
子供の防犯対策=他端末からGPSで探せるかどうか
腕時計型のスマートウォッチはかなりの数が発売されていますが、子供の防犯向けとして必要な機能は『GPS機能でその端末が他から探せるか』という事です。
ただGPS機能が付いていスマートウォッチは結構ありますが、他の人から現在位置を検索可能なスマートウォッチとなるとそんなに数はありません。
3キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)の腕時計型キッズ携帯は何がある?
防犯対策として上記の『GPS検索されることが可能』な定番の腕時計型のキッズ携帯と言えば、大手キャリアで発売しているキッズ携帯の腕時計タイプでしょう。
キャリア | 腕時計型の機種名 | 発売日 |
au | マモリーノウォッチ | 2016年3月発売 |
ドコモ | ドコッチ01 | 2018年現在販売終了 2015年4月発売 |
ソフトバンク | -(該当なし) | – |
現時点ではキャリアではauの『マモリーノウォッチ』しか選択肢がありませんね。
ドコモの『ドコッチ01』も人気がありましたが、2019年時点では生産終了&販売終了なので、中古で入手してドコモに持ち込んで使うしか方法がありませんし、ソフトバンクは腕時計型キッズ携帯はありません。
※3キャリアの通常のキッズ携帯の機種は以下のページにまとめているので必要であれば参考にしてみて下さい↓
という事でここからは腕時計型キッズ携帯の性能をそれぞれ解説していきます↓
auのマモリーノウォッチ
auの腕時計型端末「マモリーノウォッチ」の機能
2016年3月にauで発売された人気キッズ携帯”マモリーノ”の腕時計タイプ『マモリーノウォッチ』の搭載機能は以下です↓
- 本体にベルトをつけて腕時計で使用 or そのままかばんに付けるなど選択可能
- 居場所確認や迷子防止機能(はなれたらアラーム)、防犯ブザー
- 声とタッチで通話とメール(SMS)も可能
『マモリーノウォッチ』は基本的にはキッズ携帯の『マモリーノシリーズ』変わらない機能を持ち、GPSやメールだけでなく通話も可能なので防犯向けとして優秀です。
マモリーノウォッチの本体相場とau利用時の月額料金
マモリーノウォッチ本体のauでの定価は38,772円と子供向けとは思えないほど高額です。
本体3万円割引キャンペーンは2017年5月で終了…
去年までは、新規契約や他社からの乗り換え(MNP)、機種変更の場合に機種代金が最大30,000円割引になるキャンペーンを実施していたのですが、2017年5月末で終了しました。
参考:おトクにmamorino Watchキャンペーン | au
マモリーノウォッチをauで契約するときの月額料金
auにはマモリーノウォッチ専用プランが存在し、新規でau契約&マモリーノウォッチ購入の場合の月額料金は以下のようになります↓
マモリーノウォッチ本体価格 | 38,772円 3年分割:1,077円×36ヶ月 |
新規契約or乗換or機種変更時 端末割引キャンペーン(終了) |
|
マモリーノウォッチ専用プラン | 998円/月(2年縛り時) 1,992円/月(期間なし契約時) |
GPS利用料『あんしんナビ』 | 0円/月(保護者がau時) 300円/月(保護者がau以外の場合有料) |
通話料金 | 家族間通話無料 それ以外宛:20円/30秒 |
合計金額 | 2,075円/月 |
という事でauのマモリーノウォッチは通話もGPS機能もメールも可能なのですが、キャンペーンが終了して現在は本体代が乗ってくるので月額料金は3年分割&2年縛りでも2千円以上掛かり割高になってしまいます。
マモリーノウォッチのアップグレードプログラムはあるけれど…
しかしこのプログラムに加入する条件として、割高なジュニアスマホを購入して使い続ける事が必須になっている為、長い目で見るとより高い買い物になるので充分に検討して加入しましょう。
マモリーノウォッチを中古購入する場合
auでマモリーノウォッチを使う場合本体以外は料金が安めなので、中古でマモリーノウォッチを入手してauに持ち込むという方法も良さそうです。
メルカリで「マモリーノウォッチ」を探すと大体相場は4,000~5,000円くらいで出回っていました。auで定価で買うよりは結構安そうです。
マモリーノウォッチの端末代が高い&キャンペーン終了で月額2,000円以上掛かるんですね…
ちょっと高いかも
ドコモのドコッチ
ドコモの腕時計型端末「ドコッチ01」の機能
ドコッチ01は2019年現在は生産終了&販売を終了しています。
(中古購入して持ち込むパターンは後述)
ドコモで2015年4月に発売の『ドコッチ01』は以下の機能を搭載しています↓
- スマホで今がわかる「状態モニター」
- 居場所をすぐに確認「GPS搭載」
- 迷子や突然の雨、緊急を知らせる「SOSボタン」
- 離れたらすぐに教えてくれる迷子防止機能「みまもりアラート」
GPS機能搭載なので親の端末から居場所を検索可能なのはマモリーノウォッチと同じですが、ドコッチ01は通話機能が無く、メールも定型文のみなので微妙です。
ドコッチ01の本体相場とドコモ利用時の月額料金
2019年時点では販売していないので、使いたい場合は中古のドコッチを入手してドコモに持ち込み利用するしかありません。
調べてみたところドコッチ01の端末相場はメルカリで2.000~3,000円くらいでした。ドコモ定価が16,200円なのでかなり安めですね。
中古で入手してドコモへ持ち込む際の月額料金
2019年現在ドコモでドコッチ01を新規契約できないので、中古などで本体だけ入手してドコモに持ち込んで利用するしかありません。
その際の本体代以外のドコモの月額料金は以下です↓
ドコッチ01本体価格 | 別途中古で入手 |
ドコッチサービス 基本料金 |
280円/月 |
デバイスプラス500 (2年契約) 親回線でドコモ契約有時 |
500円/月 |
イマドコサーチ利用料 有料GPSオプション |
200円/月 |
通話料金 | -(通話不可) |
トータル月額料金 | 月額980円+税 |
保護者がドコモ契約ではない場合は割高&GPSが使えない=ただの腕時計に
ちなみにドコモは保護者がドコモ契約をしていなくても、子供単独でドコッチで契約する事自体は可能です。
しかしその場合にはシェアパック前提の『デバイスプラス』ではなく、月額1,505円の『定額データプラン128K バリュー』に加入する事になり割高に↓
ドコッチ01本体価格 | 別途中古で入手 (ドコモ定価は14,600円) |
ドコッチサービス 基本料金 |
280円/月 |
定額データプラン128K バリュー (2年契約) 親回線でドコモ契約無時 |
1,505円/月 |
イマドコサーチ利用料 有料GPSオプション |
-(利用不可) |
通話料金 | -(通話不可) |
トータル月額料金 | 月額1,785円+税 |
保護者がドコモ契約ではない場合にはデータ定額プランが割高になり、月額1,785円と高くなります。
また単独契約だとドコモのGPS検索サービス『イマドコサーチ』にも加入できないので、そもそもGPS機能が使えないので、ただの定型文だけ送れる腕時計になってしまい使い物になりません。
ドコッチ01を使うなら中古を持ち込むしかないけど、保護者がドコモ以外だとタダの腕時計に…
その他のGPS腕時計型キッズ携帯はある?
auの『マモリーノウォッチ』とドコモの『ドコッチ01』以外に有名な子供向けの腕時計型端末と言えば『ウォッチフォン』も良いみたいです。
ウォッチフォンを格安SIMへ持ち込んで使う
ウォッチフォンの本体代は1万5千円ほどでAmazonで販売されていますが、格安SIMでmicro SIMを契約して差して運用する事で
保護者のiPhoneやAndroidとの通話やGPS機能、活動量計、SOS発信、離れたらアラーム、ボイスレコーダーなどの機能が使えます。
個人的には契約の縛りも無い(契約する格安SIMによる)のでマモリーノウォッチよりもお勧めです。
子供との通話のために音声通話SIMを契約する必要がありますが、mineoなどで500MBの軽量プラン(月額1,400円)を契約して差すとそこそこ安いと思います。
最も有名であろう『Apple Wacth』には、GPS検索機能がない
ちなみにスマートウォッチの代名詞的な『Apple Watch』はどうでしょう。
ドコモのイマドコサーチのような居場所を検索する専用サービスはありませんが、ペアリングしたiPhoneから『iPhoneを探す』機能でApple Watchの居場所を探すことで居場所検索の代わりにできるでしょう。
モチロン通話からApple PayでモバイルSuicaも可能なので性能面で優れているのは言うまでもないのですが、『Apple Watch』自体の価格がかなり高額です。(SERIES 3 GPSモデルでApple定価36,800円~)
子供が壊したり無くしたり、Appleブランドなので盗まれるリスクもあるので、有料補償オプションなども検討すると子供に持たせるのはちょっと躊躇われます。
単純にGPSで居場所を検索する機能だけでいいのであれば『ココセコム』や『どこ・イルカ』なんかも有名ですね。
携帯し忘れの防止に!腕時計型キッズ携帯のメリット・デメリット
という事で子供向け腕時計型GPS携帯は現状『マモリーノウォッチ』が定番と言えそうですね。特に腕時計型の場合には通常のキッズ携帯と比較して、以下のメリットとデメリットが挙げられます。
腕時計型キッズ携帯のメリット【身に付けているので携帯し忘れない】
これが腕時計型最大のメリットであり、ドコッチ01やマモリーノウォッチなど子供向け腕時計型キッズ携帯が登場した理由でもあるのでしょう。
従来のキッズ携帯はランドセルやカバンの中に入れていて「緊急時に携帯していない」というケースが起こるのがデメリットでした。
下校後はキッズ携帯を忘れて遊びに行ってしまうケースも多くありそれでは意味を成しません。
この辺は保護者側でサポートする部分でもあるのですが、腕時計型であるが故にこのデメリットを見事に解消しています。
腕時計型キッズ携帯のメリット【身に付けているので壊れにくい】
キッズ携帯は首にぶら下げて持ち運ぶのでぶつけたりして傷だらけになったり故障するのに対して、腕時計タイプのドコッチやマモリーノウォッチは身に付けているのでぶつけることは少なくなります。
補償に加入していない場合は修理費もかかるのでキッズ携帯よりも長持ちしやすいです。
腕時計型キッズ携帯のデメリット【本体価格が割高】
この後で人気のある腕時計型キッズ携帯を比較しますが、どの価格もキッズ携帯に比べると本体価格が割高で1万5千~2万円くらいが平均です。
そのため有料補償に加入するなども検討するかもしれませんし、できればメルカリや中古販売などで安く入手してしまいたいです。
腕時計型キッズ携帯のデメリット【そもそも子供が腕時計を身に着けない】
この辺は個人差があるかもしれませんが、腕時計型のキッズ携帯はサイズが普通の腕時計よりも大きめで子供が腕につけるのを嫌う事も結構あるみたいです。
最初の数日は腕につけていても、3日坊主になり腕時計ではなくペンダント型でぶら下げて使っているという声も意外と多いです。
『まとめ』子供に持たせる腕時計型GPS携帯の比較
2019年現在だと子供向けの腕時計型GPS携帯はauの『マモリーノウォッチ』やウォッチフォン、Appleの『Apple Wacth』などが選択肢になりますが、いずれも本体価格が結構高いです。
おすすめはメルカリやオークションなどでマモリーノウォッチを安く入手して、auへ持ち込んで使う方法です。
キッズ携帯よりも安いキッズ格安スマホという選択肢
最近では”格安スマホ”という言葉が流行っていますが、”子ども向けの格安スマホ“というものが登場しているのはご存じでしょうか。
TONE(トーン)という子ども向け格安スマホサービスでとにかく便利な機能が多いです↓
動画を見てもらえれば分かるように
- スマホ自体の制限
- アプリの制限
- あんしんインターネット
- 学年に合わせたフィルタリング機能
と制限設定が豊富なので小学校低学年向けにも充分なスマホです。
肝心の防犯機能や保護者との連絡機能も
- 家族間の連絡(通話もメールも可能)
- 居場所確認
- ジオフェンス機能(設定した場所に到着すると保護者に通知)
- 歩きスマホ防止機能
- 伝言機能
- 子供のスマホ利用状況の自動レポート
「小学校低学年にスマホを持たせるのは早いのでは?」
と思いがちですが、これらの制限設定を保護者側で適宜設定することでいくらでも調整可能です。
“大は小を兼ねる”という事です。
我が家でも自分が格安SIMユーザーなので大手3キャリアで契約できず、TONEのスマホを契約して小学校の子どもに持たせていますが、これ以上の子供向け機能を搭載したスマホは他にありません。
GPS機能も豊富でキッズ携帯の代わりとしては十分すぎます♪
今話題の小中学生向け格安SIM !
腕時計型キッズ携帯ドコッチ&マモリーノウォッチまとめ
ドコモの「ドコッチ01」とauの「マモリーノウォッチ」の機能や料金を比較してきましたが、腕時計型よりも一般のキッズ携帯の方が機能面、料金面で優れています。
料金面ではドコッチもマモリーノウォッチも月額1,500円以上掛かるため、子供向け格安スマホの防犯機能の方がトータルで安く済むのでお勧めです。
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