子どもの学年が上がってくると放課後や習い事で一人で出かける機会が増え、防犯目的で子供向けのキッズ携帯を持たせる家庭も多いと思います。
キッズ携帯の機能の中でも一番重要な機能が「子供の居場所を確認するGPS機能」ではないでしょうか。
子供の居場所を確認できるGPS機能の定番と言えばドコモの『イマドコサーチ』ですが、イマドコサーチは保護者がドコモ契約者でないと使えないのでしょうか。
今回は保護者がドコモ以外(auやソフトバンク、格安SIMなど)で契約している場合にイマドコサーチが使えるかを調査しました。
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ドコモのイマドコサーチの機能を軽く解説
ご存知ない方向けに簡単にイマドコサーチの説明を。(既にご存知の方はスキップして下さい)
イマドコサーチとはドコモの位置情報チェックサービスです。子供に持たせた端末に搭載されたGPSによる位置情報で、いつでも子供の居場所をチェックする事が出来る機能です。
また保護者側から子供の居場所を検索する以外にも以下の機能もあります。
スケジュール機能 | 指定曜日&指定時間に子供の居場所を自動でお知らせしてくれる機能(スケジュールは最大3件まで登録可能) |
ブザー検索 | 探される側がキッズケータイの場合、防犯ブザーを鳴らした時にメール(メッセージR)でお知らせする機能 |
繰り返し検索機能 | 「今すぐ検索(手動の検索)」がうまくいかなかった場合に2時間繰り返して検索し、居場所が見つかったら時点でメール(メッセージR)でお知らせする機能 |
電池アラーム機能 | 電池切れ時に自動的に居場所を送信してくれる機能 |
電源OFF検索 | キッズケータイの電源がOFFになった時に自動的に検索を行い最終座標をメッセージRでお知らせする機能 |
単純に子供の居場所をGPS機能を使って検索する以外にも、かなり防犯に役立つ自動通知機能がある事が分かりますね♪
仮に子供が電源を切っても「電源OFF検索機能」で位置が分かりますし、キッズケータイで自動で電源が入るように設定しておくことも可能です。
イマドコサーチの機能や料金については以下のページで詳しく解説しています↓
親がドコモ以外(au/ソフトバンク/格安SIM)でイマドコサーチを利用できない!
さて本題です。
ここまででイマドコサーチがかなり便利な機能であることが分かったと思いますが、タイトルの答えとして保護者がドコモを使っていない場合にはイマドコサーチを使う事は”基本的には”出来ません。
ドコモのイマドコサーチの利用規約:両者のドコモ契約が必要
ドコモのイマドコサーチの利用規約には以下のように、
- 検索する側(保護者側):iモードかSPモードの契約が必要
- 検索される側(子供側):iモードかSPモードの契約が必要(キッズケータイやドコッチもOK)
と記載されていますね。
検索する側、検索される側ともにiモード契約またはspモード契約が必要です。
ただし、キッズケータイ F-03J・HW-01G・HW-01D・HW-02C、ドコッチに限り、検索される側としてiモード契約およびspモード契約に関わらずご利用いただけます。
引用:イマドコサーチ > ご注意事項・ご利用規約 | docomo
つまりドコモのイマドコサーチを利用するには、保護者側がドコモでSPモードかiモードを契約していないと利用できません。
保護者がドコモから格安SIMへ乗り換えても使えなくなる
同じ理由から、現在保護者がドコモ&子供もキッズケータイでイマドコサーチを使う場合にも、保護者が格安SIMへMNP乗り換えをするとイマドコサーチが利用できなくなるので注意です。
保護者がドコモ以外でも非公式な方法でイマドコサーチを使う事もできるが…
先程「”基本的には”出来ません」と書きましたが、ドコモ非公式な方法を使うと保護者がドコモ以外でも無理やりイマドコサーチを使う事ができます。
子供のキッズケータイのオプションに「イマドコサーチ(月額200円+検索料金)」と「iモード(月額300円)」に加入する事でできるようです。ただし、
- ドコモで非推奨の方法なので完全に自己責任
- iモードで更に月額300円高くなる
- パソコンからしか検索できない(スマホからは見れない)
とデメリットが多く、ドコモショップの店員にも困惑される方法なのでそこまでして使いたいかと言われると微妙な方法です。
子供がドコモ以外&保護者がドコモの場合は?
今度は反対に保護者はドコモだけど、子供がドコモではない携帯端末(キッズ携帯・スマホ)の場合はどうでしょうか。
【イマドコサーチで探される側(子供)の条件】
探される側(子供側)がイマドコサーチを利用するための条件は以下です↓
- GPS機能が付いているドコモ端末である事
- ドコモのイマドコサーチに申し込んで、探される側の端末で事前に設定してある事
つまり保護者ドコモ&子供ドコモ以外というケースも、やはりイマドコサーチは利用できません。
イマドコサーチの利用申込はドコモ回線の親回線で契約し、探される側の子供のキッズケータイを事前登録するという形で利用できるようになるからです。
簡易版の「イマドコかんたんサーチ」もドコモ同士でしか使えない
イマドコサーチとは違い「月額無料」「申込不要」「検索相手の事前登録不要」と簡単な分、「検索料金が倍の10円/回」「機能はいますぐ検索のみ」とシンプルなサービスになっています。
ただ「イマドコかんたんサーチ」もイマドコサーチと同様に両者ともドコモ契約でないと利用できません。
ドコモ以外でイマドコサーチを利用できるか【まとめ】
イマドコサーチはドコモの位置情報検索サービスなので探される側・探す側共にドコモ契約が前提になります。
そもそもドコモのキッズ携帯の場合には、子ども単独で契約は出来るものの「家族無料通話が無くなり通話料が20円/30秒」だったりイマドコサーチが使えないなどあまりメリットがありません。
子供と保護者の両方がドコモで契約して初めて「家族間無料通話」や「イマドコサーチ」を利用できるという訳です。
※ちなみにドコモでは「イマドコサーチ」ですが、auでは「安心ナビ」、ソフトバンクでは「位置ナビ」と各社それぞれ自社のサービスを持っています。
わざわざキッズ携帯を契約しなくても格安スマホの子ども版で充分
年齢的に小学校低学年にスマホを持たせるのにためらいがある保護者もいると思いますが、最近では子ども向けの格安スマホというものが徐々に浸透してきています。
親が格安SIMなら子供だけ大手キャリアは損
カメラのキタムラやTSUTAYAで販売している「TONEモバイル」という格安スマホでは、GPS機能も完備のキッズスマホが月額1,100円から利用可能と、格安スマホだけあって料金面でもキッズ携帯と大差ありません。
子供がスマホ依存症になるという問題も、学年に合わせてフィルタリングやスマホの機能制限が利用時間の制限設定をすることで解決できます。
自分が格安SIMユーザーなので我が家でもTONEモバイルを子どもに持たせていますが、小学校低学年のうちはアプリは親が指定のものだけ、スマホの使用時間も制限してGPSメインで持たせています。
通話料も格安スマホはIP電話やLINE通話が使用できるので、親子両方が契約していないと通話料が割高な大手キャリア契約と比べて安くなります。
またジュニアスマホへ乗り換える時のことまで考えると、大幅な節約になる点も見逃せません。
キッズ携帯から大手キャリアの一般スマホに乗り換えると月額4,000円~5,000円は掛かります。数年後のジュニアスマホ乗り換えまでのトータルコストまで考えるとかなり安く済みますからね。